一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

仄めかされた昇進と、それでも続ける転職準備

先日、担当役員との面談があった。今後のキャリアについての確認である。

4月には大きな組織再編はないものの、10月に大規模な再編を予定しているということである。そのタイミングで私をライン管理職に登用する計画だと告げられた。念のため、「キャリアプラン的にずっとプレイヤーでいるつもりなら変更するが」という確認もあったが、私は明確に上がりたいと伝えた。

ただし、10月とは半年以上も先のことである。あくまで計画は計画だ。会社の人事など、簡単に覆るものであることは、これまでの経験で骨身に染みている。前職では、若い頃に内定していた異動が何度か反故にされた。期待していただけに、当時は落胆も大きかった。人事の口約束ほど当てにならないものはない。

だからこそ、予定通りにならなかった場合に備え、転職の準備は抜かりなく進めておく。一つの未来として予期しつつも、期待しすぎない。この絶妙なバランス感覚こそが、40代のキャリア形成では重要なのである。

 

振り返れば、私の転職は今のところ大成功だったと言える。35歳を過ぎてからの異業種チャレンジであったが、ロジカルシンキングの訓練や、経営戦略・マーケティングの勉強が、新規事業開発の実務に直結した。勉強と実務のサイクルが上手く回り、ビジネス戦闘力が急上昇したのである。給料も2割ほどアップした。

あとはライン管理職の経験を、40代前半のうちにしっかりと積んでおきたい。これは今後年収1500万、2000万といったレベルに到達するための必須条件だと考えている。プレイヤーとして優秀であることと、組織を率いた経験があることでは、転職市場での評価が全く異なる。管理職経験者限定のポジションは多く、その先にこそ高い報酬が待っている。

加えて、社内での影響力や発言力も変わってくる。定年後の再就職や顧問といったキャリアを考えても、マネジメント経験の有無は決定的な差を生む。40代前半でこの経験を積めるかどうかが、サラリーマン人生後半戦の分岐点なのである。

10月の約束を信じつつも、信じきらない。希望的観測で油断するのではなく、冷静に次の一手を用意しておく。それが、このビジネスの世界で生き残る術である。

 

おしまい