一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

非モテが合コンに行った話②

非モテが合コンに行った話①の続き。

 alonewolf-memorandum.hatenablog.com

 

合コン当日。

 

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場所は新宿歌舞伎町の小洒落たダイニングバーで開催された。

11月後半の土曜。19時スタート。

土曜の夜に予定があるのは久しぶりだった。

 

男は新宿駅で集合。かわいい子来るかな、全員ブスだったら帰ろうぜ、

なんて他愛もない話をしながら、店に移動した。

合コンで一番楽しい時間のひとつである。

 

男どもはきっかり10分前に到着した。女子が全員揃ったのは19時半頃だった。

いつの時代も女子は時間どおり来ない生き物である。

 

その日の女子メンバーの中に保育士のSちゃんという子がいた。

唯一時間どおり来てくれた女の子である。

Sちゃんは「他の2人、時間通り来なくてごめんねえ」

と本当に申し訳なさそうに言っていた。

身長が165センチくらいで細身のショートカットの女の子だった。

格好はボーイッシュで化粧っ気も薄い。

笑顔が素敵でよく話す子だった。

当時、僕はあまり身長の高すぎない、ロングヘアの女性が好きだったんだけれども、

この時点でとても好感が持てた。

 

 

遅れてきた2人について述べる。

 

ひとりは、典型的なギャルで某大手保険会社に勤めていた。この日の幹事。

髪は明るめの茶色で化粧も服装も派手だった。

思ったことは何でも口にする性格だった。

人の悪口を言いながらたくさんの酒を飲んだ。

 

もうひとりは、弁護士事務所の受付の子だった。

身長が150センチくらいで、ややぽっちゃりしていた。

目だけはパッチリしているが、のっぺりとした日本人らしい顔つきだった。

かわいらしくはあるが、どこでも見かけるような量産型の女子だった。

口数が少ない子だった。

ずっと退屈そうに携帯をいじっていた。

明日早いから、とか言って途中で帰ってしまった。

 

 

合コンは無難な流れで進んだ。

自己紹介をして、大学時代の話や今の仕事の話などをし、過去の恋愛遍歴などの話になっていった。

 

僕はこのとき、正直に4年付き合った彼女と別れてから1年半まったく何にもないんだよ、と正直に伝えた。

一途な男の方がモテると思っていたからである。

 

会場の雰囲気が若干白けた気がした。

女子たちは苦笑いしているように見えた。

 

こいついいやつだからさ、彼女いてもおかしくないんだけど、理想が高いんだよ。

と先日彼女と別れたばかりの同期がフォローらしきものを入れてくれた。

 

 

しばらくしてみんながトイレに立ったりして、知らぬ間に席が変わっていった。

 

Sちゃんが僕の横に座る形になった。

Sちゃんはニコニコしながら僕の話を聞いてくれた。

僕が冗談を言うと、笑いながらツッコミを入れてくれた。

しかも相当切れ味があり、かつ人を不快にしないツッコミだ。

彼女は愛嬌があり気が利くうえに、頭も良かったのだ。

こんな楽しい気持ちになったのは久しぶりだった。

 

 

楽しい合コンも終わりが近づいた。

Sちゃんと幹事のギャルが飲み足りないということで、女性陣の提案で近くの店で軽く飲み直した。

二次会は、つまらなそうにしていた受付の子が帰ったこともあり、大変盛り上がった。

ゲームをして、負けた人が一気飲みをしたりした。

 

二次会ではSちゃんは僕のことを下の名前で呼んでくれていた。

最後に、Sちゃんからメアドを聞かれたので、交換した。

みんな終電が近かったので、新宿駅まで走った。

 

また、遊ぼうね!

と別れ際言われた。

 

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<回顧してみる>

もう10年近く前の話なので、正直そこまでの記憶は残っていないのだが、総合的に見て女子から見て相当痛い男だったと思う。思い出しただけで恥ずかしくなるレベルである。

合コン中に僕がした一途アピールなんて、自分が女性にモテないことを公言しているようなものだから。

彼女いない期間は「半年」という回答が正解だと思う。

僕がいろいろな場所で女性と接するようになってから、一番マイナスをくらわない答えがこれだという結論に至った。

付き合った期間は、1年半くらいかな。

別れた理由は、彼女が転勤して遠距離になって、向こうで男を作った。

という設定にしている。

こっちは好きだったんだけど、仕方ないよね。

なんて付け加えるとさらに良い。

迷ったらこう答えておけば、大減点は防げると思う。

この日幹事のギャルは僕のことをけっこう手厳しく批判してきた。

キモいとかも平気で言われた気がする。

いまだったら、うまくディスり返して、形成逆転することも容易だと思うけど、当時の僕はただただ怒りを抑えていた記憶がある。男としてかなり未熟。痛い。

ディスるとは、簡単に言うと、当たりさわりない言動で相手に興味のないことを伝えることである。

ディスる」と呼ぶかはともかくとして、割と多くのモテ本でテクニックとして紹介されている。

ディスることで、なんでもかんでも褒めてくるようなその他大勢の男と違う価値を示すことができるという理屈だ。

ちなみに、Sちゃんはどうやら僕に興味を持ってくれたようで、メアドも向こうから聞いてくれた。

また会う意思も見せてくれた。

この時点で、僕はすっかりSちゃんは僕のことが好きなんだなと痛すぎる勘違いをしていた。

振り返ってみると、Sちゃんは誰に対しても愛想がよかったし、僕も最低のボーダーラインを超えていた程度だったに違いない。

いずれにせよ、合コン内の痛い諸言動は致命傷にまではならず、次回につながる状況までこぎつけることができたのだった。