「都会の通勤時間のストレス」
これはもう議論の余地がないほど大きなものである。
東京圏に通勤する人の平均的な通勤時間は「59分」という記事を見つけた。
この調査が正しいものとすると、東京圏の人は、1日のうち2時間は満員電車に揺られ、イライラしながら通勤しているということになる。
月20営業日とすると毎月40時間、年間に480時間である。
驚くことに、365日のうち、まるまる20日間を通勤に費やしているのである。
当たり前だが、通勤時間中は給与は発生しない。
「電車の中で読書や勉強で有意義に使えばいい」という声もありそうだが、
だったら会社近くに住み、自分だけの空間で読書や勉強を存分にすればよいと思う。
経験のある人にはわかると思うが、あの空間内で読書や勉強をするのはなかなか困難であり、
もしできても割とストレスがかかる作業になる。
僕は、通勤時間の消耗をよくわかっていたので、大学卒業後、一環して会社の近くに住んでいる。
会社には近いものの、家賃が高く、部屋も狭く、治安もイマイチな家に住んでいる僕を見て、
母は、『東京は通勤1時間が「当たり前」なんだから、もう少し我慢して広い家に住めば』、
なんてことを言ってくる。
本当に、僕の両親は「当たり前」「常識」という言葉が大好きである。
みんながやっているのだから息子のあなたも我慢してやりなさいという発想をいつも押し付けてくる。
あの殺人的な小さな箱に押し込まれ、毎日会社に通うということ自体が「常識」となっていることが非常に怖い。
僕は高校3年間、全国屈指の満員電車に揺られ、通学した。
毎日汚いリーマンに挟まれ、身体が宙に浮いていた。
通学時間自体は40分かそこらなのだが、その時間では測れないほどの精神的・肉体的ストレスに晒されたからよくわかる。
母は専業主婦だから、満員電車のストレスを知らないのだ。
そんな経験もあり、大学時代は、必修課目以外は決して1限目を履修しないと決めていた。
社会人になると、ある程度住居が自由に選べるようになる。
悲しき大企業の勤め人の運命ということで、社会人になってから異動と引越しを繰り返している僕だが、
現在に至るまでの通勤時間はざっくり以下のとおりである。
①独身寮(会社まで約30分 電車利用20分)
②マンション(会社まで15分 電車利用5分)
③マンション(会社まで10分 徒歩)
④マンション(会社まで15分 電車利用10分)
「ドア to ドアで30分」これが僕の限界だ。
これ以上は仕事に支障が出る。
最初の独身寮は電車通勤の時間が20分だったが、これでもしんどかった。
会社が都内の中心部にあるとして、会社から徒歩10分圏内と、電車30分圏内であれば、
若干築年数や㎡数は劣ることになるかもしれないが、
おそらく家賃は2~3万しか変わらずに住むことができるのではないだろうか。
よって、
社会人であれば、とにもかくにも会社の近くに住むことをお勧めする。
徒歩10分であれば、夜遅くまで、仮に22時まで会社で仕事していたとしても、22時10分には帰宅できる。
その後の時間を読書なり勉強なり趣味になり有意義に利用することができる。
実際、僕はこの後にジムに通ってストレスを解消していた。
翌朝も、ギリギリまで寝ていることができる。
仕事に全力で注力したいのであれば、まずは職住近接は必須となる。
また、女の子にモテたければ、繁華街からの徒歩圏内に住むことをあわせてお勧めする。
東京では(おそらく大阪や名古屋でも)クラブなど、女の子が集まる場所は繁華街にしかない。
この繁華街から徒歩(もしくはタクシーで数分)で帰れる距離に家があることは大きなアドバンテージとなる。
六本木で意気投合した女の子と明け方二人でいて、
「立川に住んでいるけどうち来ない?」
と聞くのと、
「広尾に住んでいるけどうち来ない?」
と聞くのは、
答える側の女の子の心理的ハードルからしても、まったく違うものになる。
部屋は狭くてボロくて問題ない。
とにかく、繁華街からの距離が大切なのだ。
このブログでは、異性に困らずかつストレスのない生活を送ることをテーマとしている。
当該観点では、①職場②繁華街③住居のトライアングルを極小化することが最も良い選択となるのではないだろうか。
仕事に生きたければ②と③の距離は気にしなくていいし、
色恋に生きたければ①と③の距離は無視してもいいのだろう。
でも、20代の男子には仕事を捨ててほしくないので、ぜひ①②③の極小化を検討してみてほしい。
築年数・広さ・治安のいずれかもしくは複数を捨てれば、必ず良い物件に出会えるはずだ。
今日はこの辺で。