一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

「お客さまは神様」と客に言われた昔話

Twitterで面白いブログを目にしたので、今日はそれに関連した話を。

suzukihayata.com

 

 

いるんですよね~、こっちが営業で下手に出てるからってやたら横柄に来る老害が。

この記事を読み、自分もある出来事を思い出したのでそれについて書きます。

 

 

若かりし頃、僕は数年営業の仕事に携わったことがある。

ある商品の既存顧客のフォローと追加導入提案がメインの仕事で、一部新規開拓も並行して行っていた。

 

着任からしばらくして、僕は前任者がしばらくフォローしていない既存顧客を回っていた。

その時、都内の下町にある某企業を訪問することになる。

社長以外はパート事務員だけの、零細企業だ。

 

 

失礼しまーす、○○会社の☓☓と申します。

この度担当が変わりましたので、ご挨拶に参りました。

 

まあ、普通の訪問の仕方ですよね?

かなりの企業数回っていたので、事前にアポ取らなかったことはたしかに僕の落ち度ではありますよ。

でも、そこまでおかしなこと言ってないですよね?

 

この企業の社長様は僕が入るなり腕を組んで説教を始めた。

 

お前、違うだろ!初対面の時はお客さまにひざまずくのが礼儀だろう。

そうやって彼はひざまずくポーズを取る。

 

俺が若い頃はそうやって営業してきたんだ!

 

 

開口一番、僕にひざまずけと笑。

ひざまずきはしませんでしたが、なぜか、

「申し訳ありませんでした」

と言ってしまった(悔しい)。

 

自慢話を聞いていくと、この人は一代で財をなした成り上がりの社長だった。

某総合商社に入社後、カバン一つで営業をし、そこで作った人脈を生かし独立をしたやり手の営業マンだったようだ。

 

ちょいちょい自分の若い頃の話と僕の至らなさを比較して怒ってくる。

 

その後も僕の立ち方や話の聴き方が気にくわないなど、いちゃもんをつけられた。

 

そして極めつけは、反省しているなら自分の持っている中古の時計を50万で買えとw

これ、完全に脅迫ですよね?

 

僕の怒りも頂点に達しており、不満の態度を隠さなかった。

「今日はこの辺で帰る」

と伝えると、

「言いすぎた」

と向こうから握手を求めてきた。

 

なんなんでしょうね、この意味不明なおっさんは。

終いには

「お前とは分かり合える気がするんだ」

とか言い始める始末。

お前にお前とか言われたくねえわ。

 

 

これからの時代、自分がお客さまだからと言って横柄な態度を取るような人間は間違いなく淘汰される。

あなたの周りにも客の立場を利用して横柄な態度を取る恥ずかしいおっさんがいたら注意してあげた方がいい。

 

まあ、僕らも客の立場になることがあるから、街で買い物したり食事する時は気をつけたいものですな。

 

 

同時に、舐められない営業になるには何が必要か考えてみた。

それは、

①業界内で競争力のある商品を販売すること

②自社の商品はもちろん、業界の競合商品すべてに通じ、有益な情報を与えること

の二つに集約されると思う。

 

まず、①競争力のある商品でないと、

「他の会社に変えたっていいんだぞ」

という脅し文句とともに、無理な要求をされがちだ。

競争力のあるよい商品なら、多少こちらの態度が悪くとも使い続けてくれるものだ。

 

また、②相手に有益な情報を与えることができれば、対等な立場を保てるようになる。

ただの「お金を払う側」「お金を貰う側」という構図ではなく、「情報を与える側」「情報を貰う側」という二重構成にするのだ。

 

幸い、今担当しているルート営業の仕事では、無茶を言ってくる顧客はほとんどいない。

上司にも恵まれ、無茶を言ってくるやつは無視してていいと言われているし、あまりにひどければ上司自ら対応してくれると言ってくれている。

 

 

さて、若かりし頃の怒りが蘇ってきたので、ネットでその会社名を検索してみた。

すると、2chのスレまで立てられれており、納期を守らないお客さまを怒鳴るなど散々な評判の模様。

潰れるのも時間の問題かもしれませんな。

 

立場によって偉くなったと勘違いするような人間にならないように気をつけよう。

 

 

おしまい