一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

同期がまた一人会社を去る

最近、優秀な同期がどんどん会社を去っていっています。

僕の会社はいわゆる日系大企業なんですが、人材の流出が止まりません。

優秀な人が上から順番にやめているような印象で、主に外資系やスタートアップに転職をしているようです。

 

まあそれも当たり前で、とにかく日系大企業は無駄な会議・会議・会議の毎日なんですな。

これだけで優秀な人は嫌気がさしていると思います。

 

以下、一匹狼が日系大企業の管理部門にいた時の実体験です。

まず、会議のために夜を徹して資料を作成し、時には土日もまるまる費やす。

もちろん「家で勝手に」作っていたので、その間の給与など出るわけはない。

週明けに土日を費やして作った力作の資料を50代の部内のお偉いさんが見て(時間にして1〜2分)、彼らの承認が得られなければすべて一から作り直し。

 

やっとのことで部内決裁をもらった資料を持参し会議に臨むが、その資料が使われる時間は大変短く(時に使われず)、結局のところその会議体で一番力のある人間の発言ですべてが決まる。

よって僕含め他の人間は自分が何を言っても無駄だということをよくわかっているので何も話さない。

資料説明のために指名を受けた時だけ発言をする。

 

会議後は、決定事項について稟議・決裁のスタンプラリーをこなしていき、そうこうしているうちに数週間が過ぎていく。

(※まったく何も決定しない会議も山ほどある、というかそっちの方が多い)

順調に稟議・決裁が進んでいるように見えても、どこからか役員がやってきて、スタンプラリー制覇の直前で案件がご破産になることもしばしば。

 

役員説明前に、各部の部長が午前中をまるまる使って、役員室の横の部屋で役員にどう説明するかを決める会議をやってるのを見たこともあります。

もはや、お笑い級ですよね。

 

こういう非効率極まりないことを未だに大真面目にやっていて、休日出勤付きの長時間労働で自分をすり減らした末、まったくといっていいほど成長の実感がわかない。

これが、まだまだ日系大企業の現状(少なくとも僕の会社は)である。

 

 

同期がめでたく業種の近い外資系企業に転職し、給与も大幅アップ・マネジャー待遇という話を聞き、心から祝福するとともに、大変羨ましいと思いました。

羨ましいと思うのは、自分の企業に魅力を感じていない証拠なんでしょうね。

やはり、転職も常に視野には入れておくべきなんでしょう。

 

は目標としている定時帰りをほとんど達成できており、完全に会社の給与をベーシックインカム化できているので、いますぐにやめるという選択肢はありません。

 

ただ、大企業の異動はガチャガチャと一緒です。

またいつどんな激務の部署に異動するかわかったものではありません。

何もないど田舎に飛ばされるかもしれません。

そんなときのために、自分に足りないスキルを常に磨いておき、いざという時にすぐ動けるようにしておくのも大事なんでしょうね。

 

いずれにしても、日系大企業で評価される社内根回し的な能力は他社で使える専門性にはならない点は間違いなさそうです。

 

 

さて、最近転職の話題でなるほどと思った話があったので少しだけ紹介します。

転職でキャリアアップするには自分の業界(金融・メーカー・商社など)と職種(営業・経理・人事など)のどちらかを動かさずに転職するのがいいという話です。

 

これはVoicyでmotoさんという方がリーマンラジオというチャンネルで仰っていたことです。

voicy.jp

 

ちなみに、このmotoさんという方は、新卒では年収240万のホームセンターに入社されたのだが、その後4回にわたり年収の上がる転職を繰り返され、5社目にして年収1,000万に到達、そして副業年収も今や2,000万という僕のお手本にしたいような素晴らしい方です。

 

motoさんは、先に述べたような転職方法を「軸ずらし転職」と言っています。

転職後の年収の大枠は業界×職種で決まるというもので、役職や企業ランクはあくまでも付随的な要素とされています。

そして、転職で年収を上げる近道は、業界か職種を年収の高いところにずらすことだといいます。

特に、業界は年収に大きく影響する要素みたいです。

動くお金が大きく、利益率の高い業界の年収が高いとのことで、具体例として、商社・コンサル・金融・通信・広告などを挙げられています。

なるほど、アパレルの接客とかってハイパー激務なのに給与聞くとかわいそうなレベルの給与水準のことも少なくないですからね。

働く業界って大事ですね。

 

motoさんは、営業という職種を軸に年収の高い業界にシフトしていき、年収1,000万を達成されたようです。

 

僕の場合も、営業はかなり得意な方だと思うので、motoさん同様営業という職種を軸に転職するのがキャリアアップという視点では良さそうです。

ただ、これ以上年収アップは考えていないし、とにかく今みたいな楽勝な仕事で給与を毎月もらえればいいと思っています。

そうすると、ルート営業限定で、かつ部下を持たないような形で転職するというような形が理想的だな。

 

話が広がりましたが、まとめ

転職後の年収=業界×職種

※役職や企業ランクはあくまでも限定的な影響

年収を上げる=業界か職種のどちらかを年収の高いところにずらす

※特に業界は年収に大きく影響する

 

勉強になりました。

 

 

おしまい