一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

営業で数字を出せない限り自信は生まれない

以前にも同様の話をしたが、僕が営業という仕事について常々考えていることを改めて伝えたいと思う。

 

ビジネスで最重要と言っても過言ではない「営業」について教えるMBAプログラムが、ほとんど存在しないことをご存知だろうか。

なぜ営業という仕事が最重要かと言うと、あらゆるビジネス(商売)の末端には買い手(=お客さま)がいるはずだが、直接的であれ間接的であれ、対面であれ非対面であれ、動的であれ静的であれ、自社の商品やサービスを選んでもらうためには必ず営業という行為があるはずだからである。

 

そんなビジネスにおいて極めて重要な営業というジャンルがMBAのプログラムに盛り込まれないのはなぜだろうか。

 

答えは簡単で、MBAホルダーが「自分より劣っていると思っている人間に売上高で負けるを恐れている」からである。

営業という仕事は、さしたる資格や学歴もいらず、誰でも飛び込むことができるという理由だけで不当に低く見られている面がある。

たしかに、日本では生命保険業界など、明らかに常識や教養、マナーに欠ける人間が多く従事している営業職もあることは否定しない。(もちろん全員がそうだと言うつもりはないが)

 

だが、営業の世界は、勝った者は賞賛され、負けた者は何を言っても言い訳とされる、非常にシンプルな競争社会である。

そこでは、難しい数式や理論は一切関係ない。

「そこは●●の法則が働いて」みたいな誤魔化しは一切効かないのだ。

勉強のできるエリートはそういった世界を本能的に恐れているのである。

 

先の常識や教養のない生命保険業界のセールスレディに営業成績で負けることだって大いにあり得るのである(というか普通に負けるだろう)。

そこらのヤンキーおにーちゃん・おねーちゃんがハーバードのMBAホルダーに売上額で買っちゃうのが営業の世界なのである。

 

 

以上を前提に、営業で数字の出せないビジネスマンが自分に自信を持つことはできるのだろうか?

いかに難しい資格を持っていようと、営業で数字が出せないということは、突き詰めると「相手を説得できない」ということになる。

 

周りの人間を見渡しても、営業系→事務系の職掌転換に比べ、事務系→営業系の職掌転換は何倍も難しいように感じられないだろうか?

身近な人間を例に、営業部のあの人が総務部に行くイメージや経理部のあの人が営業部に行くイメージを持ってみてほしい。

前者は事務系特有の慎重さや緻密さはある程度は後天的に磨くことができると思うので、一定のレベルにまで持っていけると思うが、後者は成人になるまでの性格やコミュニケーションスキルである程度限界が見えてくる難しい世界だと僕は思う。

 

だからこそ、営業で数字を出せないビジネスマンは、いくら経理の能力があっても、法務の能力に長けていても、MBAを持っていようと、自分に自信を持つことは難しいのではないだろうか。

 

僕自身、新卒で入ったのが事務部門でまったく自分に自信が持てなかったのだが、営業系の仕事で数字が出始めた頃から明らかに自己肯定感が上がったという経験をしている。

結局、営業職に身を置いて、試行錯誤をして数字を出せるようになるしか真の自信を得られる方法はないのではないだろうか。

 

今日の結論

営業マン最強

 

 

おしまい