一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

【書評】疑う力 「常識」の99%はウソである

今日は、昨日発売されたばかりのホリエモンの新刊『疑う力 「常識」の99%はウソである』をご紹介。

 

疑う力 「常識」の99%はウソである

疑う力 「常識」の99%はウソである

  

 

ホリエモンは最近似たような本をよく出版(表紙まで酷似しているものも多い)していて、正直本書もベストセラー『多動力)』の二番煎じなのではないかとあまり期待していなかった。宝島社は電子書籍を作らないスタンスなので、久々に書店に向かい紙の本を手にとってみたところ、意外と面白そうなので購入を決意。

本書もブレないホリエモンマインドでいっぱいなのだが、時事的な問題を多く取り上げているので、ホリエモンの本質的な思考を学びたいのであれば、『多動力』や『本音で生きる』などを読んでから本書を手にとってもいいかもしれない。

 

本書は、どの著書でも繰り返し主張されている「常識を疑え」という思考をもとに様々なテーマについて持論を展開されるのだが、「カルロス・ゴーン」「バイトテロ」など、直近の時事問題をはじめとした具体論に落とし込んでいるところが特徴的で面白いところである。

そうした33個のそれぞれのテーマについて、4ページほど堀江節を炸裂させ、最後のページで「堀江の結論」として主張をまとめる体裁を取っている。それぞれのテーマはまったく独立しているので、興味のないテーマについては飛ばしてしまってかまわない(筆者も「医療行政」「宇宙」の話題などは読み飛ばした)。

 

本書の内容を少し引用してご紹介しよう。

たとえば、バイトテロ問題については、こんな主張をされている。

 

①マスコミが報道価値ゼロの「バイトテロ」をニュースにするのは、視聴率が取れるから

②安い賃金で働くアルバイト店員に「モラル」まで求めるのはおこがましい

③日本は“テロ先進国”として悪い意味で世界に教訓を与えている

特攻隊は911のテロへ、左翼のハイジャックは空港のセキュリティチェック強化へ、オウムの毒ガスは金正男の殺害事件へ、と日本のテロ事件が世界に影響を与えたことを挙げ、くだらない「バイトテロ」問題に目くじらを立てている暇があったら本物のテロ対策を真剣に考えろと言っているのである。反論の余地がありません笑。

 

 

本書はホリエモンの最新作で、今までの書籍にないテーマも多く登場していることから、最新の彼の思考・主張を知りたい人にはうってつけの本かと。

マスコミの作り出した「常識」を疑うというのがメインテーマになるため、本書を読んだあとには、日々流れてくるニュースを少し違った目で眺めることができるかもしれません!!

 

疑う力 「常識」の99%はウソである

疑う力 「常識」の99%はウソである

 

 

おしまい