一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

書評『マンガ版 ゼロ』堀江貴文

今日はホリエモンのメルマガの読者プレゼントで当選したこちらの本をご紹介。

 

マンガ版 ゼロ
★★★★☆

マンガ版 ゼロ――なにもない自分に小さなイチを足していく

 

ホリエモンのメルマガでは毎週プレゼントコーナーが設置されており、毎週応募していると年に3~4回は当選するので、ほぼ年間の購読料(864円/月)の元が取れたりする。

 

さて、本書は50万部のベストセラーとなった『ゼロ』のマンガ版。全ページマンガであるわけではなく、各章のラスト10ページほどは活字になっており、その章で主張したいことがまとめられている。半分ビジネス書みたいな感じだ。

本書には、ホリエモンが考える「働くこと」の意味と、そこから生まれる「希望」について書かれているのだが、ホリエモンの幼少期から今に至るまでが時系列で語られており、それぞれの時代のエピソードも散りばめられているので、未だにホリエモンいけ好かない生意気なIT社長・成金・前科者といった先入観(昔は僕もそうだった)を持っている方に特に読んでいただきたい。

彼は世間では天才と思われがちであるが、それは大きな間違いで、並外れた努力家であるということが本書を読むとよく分かると思う。たとえば、大学受験の際は、英語については英単語を覚えれば攻略できると悟り、必ず1日2ページ単語帳を暗記するということを愚直に続けた。彼にとってそれは「面白くてたまらないゲーム」であり、ほぼこれだけで東大英語は9割以上の得点を叩き出していたというからすごい。

また、東大の学生時代に生まれて初めてヒッチハイクをしたエピソードも好きで、初めは緊張するし断れるショックも大きいけど、小さな成功体験を積んでいくうちになんとも思わなくなると言っている。おいおい、これ思いっきりナンパにも当てはまるじゃんと思って神妙に頷きながら読んでしまった(笑)。

最後に、一歩を踏み出す決断をする人へのメッセージを抜粋しておく。孤独と付き合い、自責で考えることは、成功者が皆備えている資質なのだ。

決断とは「なにかを選び、ほかのなにかを捨てる」ことだ。となれば、たとえその選択が正しいものだったとしても、決断には大きな痛みが伴うことがある。

ひとりで孤独を受け止める強さをもってこそ、真の自立を果たし、自分の人生を前に進める決断ができるようになるのである。

 

『ゼロ』の原書を読んだ人や以前に何冊かホリエモンの本を読んだことのある人は改めて読む必要はないが、ホリエモンの本を今まで読んだことのない人は最初の一冊目にオススメだと思う。

 

おしまい