一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

【書評】『手紙屋』喜多川泰

前回に引き続き喜多川泰氏の著書をご紹介。

 

 

「手紙屋」

 

本書は、就職活動に出遅れ将来を思い悩む大学生諒太と、10通の手紙をやりとりすれば夢を実現させてくれるという「手紙屋」とのやりとりを描いた作品です。お気に入りの喫茶店『書楽』で、ある日偶然見かけた一枚のチラシから「手紙屋」とのやりとりを始めた諒太は、手紙の交換を積み重ねていく中で、働くことの意味や人生において大切なことに気づいていきます。そして、最後に明かされる「手紙屋」の意外な正体。

 

それでは、本書のお気に入りのフレーズを2つほどご紹介。

 

ある仕事が自分に向いているかどうかは、やってみなければわかりません。

これは僕自身経験があります。学生時代は「営業なんて絶対向いてない」と思っていましたが、まさに自分にピッタリの仕事でした。「会社は、本人が気づいていない可能性を開花させる方法は、本人だったら選ばないような仕事をやらせることだということをよく知っている」とも書かれていますが、そういう意味では新卒一括採用で若いうちは様々な部署を経験させる日系大企業も悪くないのかもしれません。

 

行動の結果、何が起こるのかはわかりません。しかし、その結果が好ましいかどうかよりも、行動するということのほうがはるかに意味があると私は思うのです。

これも喜多川イズムの一つ。先日ご紹介した『上京物語』でも「成功する人というのは、今この瞬間からでも、やりたいことを始められる人」と書かれていました。ホリエモンなどの成功者も口を揃えて言っていることですよね。

 

 

著者は、東京学芸大学を卒業した後、横浜に『聡明舎』という学習塾を創立された方です。教育者ということもあり、高校生・大学生・新社会人向けに向けて人生を前向きに生きるよう働きかける内容が多くなっています。

どの著作も物語形式の自己啓発といった佇まいなので、オーディオブックとの相性も非常にいい。一日中車を運転して耳を暇している僕には、今ちょっとした喜多川泰ブームがきています。この歳になって彼の著作にハマるというのも若干青臭い話ではあるのだが、自身の高校・大学時代を振り返って成長した実感ができたりもするので、僕のようなおっさんが読んでも楽しめます。

ということで、本書も就活中の学生はもちろん仕事について悩んでいるすべての人にオススメの一冊!

 

<目次>

第一期 目的なき船出―大人になろうとする勇気を持てずに現実に目をつぶり、笑っていられた日々
第二期 挫折、そして成長―自分の人生と真剣に向き合い始めたときに変化は起こる
第三期 もっと高いところへ―すべての人はきっかけ一つで成功者の道を歩み始めることができる
第四期 人生の始まり―意志を強く持った旅人は旅立ちと共に目的地にたどり着いたも同然だ

  

 

 

「手紙屋」

おしまい