一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

転勤族のススメ

僕はいわゆる日系大企業で総合職として働いています。

この「日系大企業」と「総合職」いう双方を満たす働き方をしている人に、ほぼついて回るのが「全国転勤」です。

「転勤族」などと昔から言われていて、早いペースだと2~3年おきに転勤になったりなど、普通のサラリーマンとはかなり違った働き方になります。

婚活女子などと話していると「大変ですね」とか、時には「かわいそう」とまで言われることがあります(そういう女子の恋愛対象にはならない模様)。

たしかに、転勤族にはよく持たれるイメージのとおり、引越しが多いなど、大変なところもありますが、その人の性格次第ではかなり楽しめる働き方ができると個人的には思っています。

ということで、今日は何かと悪いイメージを持たれがちな転勤族のメリットを、僕の経験を基にご紹介したいと思います。

 

嫌な上司・先輩と最大3年でおさらばできる

人事異動がなかったり、会社の規模が小さい会社に勤めるサラリーマンなら、嫌な上司や先輩などがいても我慢し続けるか最悪退職するしかないですよね。

しかし転勤が多い会社なら、定期的(大体の場合3年以内)に自分が転勤になるか、嫌な上司・先輩の方が転勤になるので、職場の人間関係をリセットできます。

これは、転勤族の最大のメリットだと僕は考えています。

逆に、「せっかく良好にした人間関係が壊れてしまうのでは?」と思いがちですが、転勤後も年に数回連絡を取っておくことで、関係が壊れたことはありません。

 

会社の経費で全国各地に期間限定で引っ越せる

転勤族は会社の経費負担(引越代・仲介手数料・敷金礼金など)で知らない土地に引っ越すことになりますが、様々な土地を期間限定で経験できるというのもメリットだと思います。

地方であれば、少し足を伸ばせば観光地もたくさんありますので、旅行が好きな人は大いに楽しめると思います。

また、ご存知のとおり、地方と東京では物価が大きく違いますが、転勤族は基本的にどこに引っ越しても東京基準(本社基準)の給料をもらい続けることができるので、東北や四国などに行くとプチ貴族になれるなんて話も聞いたことがあります(東北・四国のみなさんすみません)。

なお、特に20代の方が気になるのが、「地方に出会いはあるのか」という問題だと思いますが、地方都市でもある程度の規模になればクラブや相席屋はありますし、マッチングアプリが発達したいま、全国各地どこに行っても出会いに困ることはないはずです。また、経験上、県庁所在地の一番の繁華街では、どこに行ってもナンパしている輩を見ますので、ストリートナンパだってできるはずです。逆に地方都市の方が反応がいいということもあります。

 

手厚い住宅手当・補助、引越一時金の支給など

転勤が多い会社の場合、福利厚生の一貫で住宅手当や補助がある場合が多いです。僕の勤める会社でも家賃はほぼ全額会社負担で持ってくれています。

こうした福利厚生がないと、給料がよほど同業他社と比べ高いといったような魅力がない限り、人が集まらないからです。

なお、会社によっては転居を伴う転勤の場合、新しい家電や家具を揃えることなどを主眼においた、「引越一時金」が出る会社もあります。

ちなみに、月々の固定費の中で、最も全国差があるのが、住居費(家賃)です。

全国の1LDKの部屋の家賃を見てみると、全国1位の東京が19.12万である一方、最下位(47位)の愛媛県は4.48万と非常に大きな差があることがわかります(参考:全国47都道府県の家賃相場ランキングを公開!! | しろまるライフ)。少し古い2015年のデータですが、ワンルームでも全国1位の東京は7万1,352円、全国最下位の群馬県は3万6,918円と大きな開きがあります(全国賃貸管理ビジネス協会調べ)。

地方で住宅手当・補助付きで暮らしたら、お金が貯まること間違いなしです。

 

まとめ

昔からの友情を大事にしたい・ずっと同じ土地で暮らしたい・孤独が苦手、というような性格の人には転勤族は向かないかもしれませんが、好奇心が強く・一人遊び余裕、というような人にとっては、転勤族の生活も楽しいものになるに違いありません。

ぜひ、「転勤族」という理由だけで就職先から外してしまうような勿体ないことをしないでほしいと思います。

 

 

おしまい