一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

ブラック企業で働く既存さんの話

昨日はこの既存さんと夜な夜な飲みに行った。

僕も既存さんも夜9時くらいまで働いていたので、集合は10時前になった。金曜とはいえ、10時頃になると基本的に予約なしでどの店も入れるのがいい。

 

セック◯を供給してくれる既存さんには基本的に優しい僕は、彼女の愚痴をじっくり聞いてあげた。セック◯の金銭的対価を想像すると、自然と優しくなれる。

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元々割と激務という話は知っていたが、話を詳しく聞いていると、彼女は週6勤務で、ほぼ毎日夜の12時くらいまで働いているということだ。車通勤なのをいいことに、時間を気にせずに働かされていると。勤務先は社長のワンマン経営による零細企業で、IT企業と聞いていたが、不動産やコンサル的な仕事を地元を中心に展開しているとのこと。なんだか怪しげである。月給は額面で20万とのこと。これはきつい。

 

そもそも、この働き方は完全に労働基準法違反(週6勤務はセーフだが、労働時間が完全アウト)なのだが、よくよく話を聞いていると別に退職する気はないようだ。逆に「長時間労働でバリバリ働いている私かっこいい」と思っている節もあり、単純に僕に話を聞いてもらって気持ちよくなりたいだけのようにも見えた。

客観的には完全にブラック企業に洗脳され、搾取されているだけなのだが、彼女を見ていて、ブラック企業に搾取される人には以下のような特徴があるのではないかと思った。

 

・仕事にやりがいを求める

・責任感が異常に強い

・明確なキャリアビジョンがない

・学歴とスキルの双方が乏しい

 

・仕事にやりがいを求める 

彼女は社長に毎日励まされていて、それが「やりがい」につながっているようだ。気持ちを満足させることで低賃金で働かせる、いわゆる「やりがい搾取」と呼ばれるものである。意図的にやっていたらこの社長はかなりの悪人だと思うのだが・・。

 

・責任感が異常に強い

前述のとおりのブラック企業なので、人がどんどん辞めていくようだ笑。そんな中で、「自分が辞めたら周りに迷惑がかかる」と言っていた。自分が退職した後のことは残された人間が解決すべき問題なんだが・・。悪い意味で真面目すぎる人がブラック企業に搾取されやすいのではないか。

 

・明確なキャリアビジョンがない

彼女は、特にやりたい仕事や目指すべき姿はなく、なんとなく生活のために働いている印象を受ける。明確なキャリアビジョンがないと、仕事なんてどこでも程度の差こそあれ辛いものだから、一から仕事を覚えるのも面倒だし、低賃金・長時間労働の今の職場で我慢して働こうという傾向に陥りがちなのではないか。

 

・学歴とスキルの双方が乏しい

彼女のように、高卒で、今まで事務員しかやったことがないような人は、なかなか転職市場でポストがないと思われる。個人的には仕事の能力と学歴は関係ないと思っているが、未だに大卒を条件に挙げている会社は少なくない。また、転職で活かせるスキル(経理・法務など)や経験(営業・販売など)もないとなると、他に雇ってもらえる会社も見つからないという理由で、嫌でもブラック企業で働かざるを得なくなるのではないか。

 

最終的には本人が良ければいいので、他人がとやかく言う話ではないのだが、仕事にはやりがいだけでなく金銭面や労働環境も求め、自分を犠牲にするほどの責任感を持つことなく、自身の行動指針となるようなキャリアビジョンをしっかりと持ち、スキルや経験を磨いていかないと、ブラック企業で搾取されてしまうことになるのではないだろうか。あとは読書ですかね。これ重要。本を読まないと自分の目で見える範囲の一次情報でしか判断できなくなるので、視野が狭くなる。

ブラック企業が悪いのはもちろんだが、洗脳されないように自分自身をしっかり見つめることがわれわれにも求められているのではないだろうか。

 

 

おしまい