一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

自分の愛読書を持つこと

僕は、スティーブン・R・コヴィー博士の『7つの習慣』を愛読している。

本書は既に5回以上通読をしており、折に触れて読み返している。先日の記事で書いたとおり、今は食事用のテーブルの上に置いて、時間のあるときにパラパラとめくって内容を復習している。

 

一度目は大学生の頃に『旧版』を読んだ。この時は、第一の習慣の解説に入る前に投げ出したので、具体的には「読んだ」とは言えないのだが。若すぎたこともあり、人格を磨くことを繰り返し強調していることが、まったく理解できなかったのである。妻との関係や子育てを例に挙げることも多く、当時は共感が難しかった。

 

二度目は、社会人成り立ての23~24歳頃に読んだ。この時も、まだ内容が難解に感じ、D・カーネギー『人を動かす』 『道は開ける』に座右の書としてのポジションは渡すこととなった(この2冊も『7つの習慣』と同じくらい好きな本)。

 

30代になってから、新版が発売され、再び読む機会があった。この時、初めて貪るように読んだ。

この二度目から三度目の間に約10年間さまざまな人生経験を積み、その間に挫折や悩み・成功体験があったからこそ、内容が理解でき共感できたのだと思う。

それからは読むたびに新しい発見や気付きを得ている。

 

「名著」と言われている本も、人によって、読むべきタイミングは異なる。
最初に読んで「難しい」もしくは「理解できない」と思って投げ出したら、数年後にもう一度読み直してみるといい。人間は、自分の知識量にあった本でないと読み進められないのである。

 

実際に、『7つの習慣』では、

・一度目を通したら本棚にしまい込んでおくようなものではない。

・変化と成長の継続的なプロセスを通して手元に置き 、折に触れて読み返し 、参考にしてほしい 。

と書かれている。

また、旧版は日本のリーダー層に向け書かれていたということなので、旧版を読んで挫折した人は、新版を手にとってみるとよい。このあたりが改訂されている。

 

7つの習慣』に拘る必要はまったくない。

自分が「これだ!」と思う愛読書を見つけ、何度も読み返すことをオススメする。

 

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

 

 

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おしまい