一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

議論を避ける

日々生活していると、当然相手と意見が食い違うことがある。これはそれぞれの人間が別の人生を生きている以上、当然のことである。

そんな時、議論に勝つ最善の方法は、議論をしないことである。

 

これはどういうことかと言うと、相手は貴方に議論に負けても意見は変わらないのだから、議論などしても無意味ということだ。それどころか相手はますます態度を硬化させるだろう。だから、相手を説得するという意味では悪影響でしかない。

思い返してほしいのだが、あなたが口喧嘩をして負けた時に「たしかに相手の言う通りだな、自分が間違っていた」などと思ったことはあるだろうか?

 

僕も元来は大の議論好きなので、相手を言い負かしたい欲求に駆られることは多い。特に、高飛車な言い方はしたくないが、知能レベルが違う女子とのアポの時など、全く共感できないことばかりである。本なんて読んでも無駄だとか、40歳近くなってもまだ派遣社員で自由な人生を謳歌するのが一番だとか、そういったことを言われるたびに本腰を入れて議論をしたくなるのだが、一呼吸おいて黙るようにしている。そういう女子と、そもそもアポを取ったこと自体が間違っているのではあるが、そんな時はとにかく、相手に同意することだ。われわれは、議論に勝つか、相手の好意を得るか、どちらを選択するのが賢明かということを思い出すべきなのだ。

 

当ブログで散々取り上げている『モテる技術』にもこんな一節がある。

女性の挑発には乗らず、何を言われようが腹を立てないと決めておくべきなのだ。同じことを六歳の子供に言われたなら、多少気に触るし腹も立つだろうが、デートしたいと考えている女性に言われたときのような衝撃はないだろう。女性の言葉を、バカな子供のたわごとぐらいに考えることができれば、女性をモノにするという目標も見失わなくてすむのだ。

 

最後に、リンカーンの言葉を引用する。なるほど、相手を議論になりそうな時に思い出したい言葉ではないか。蓋し名言である。

自己の向上を心がけている者は、喧嘩などするひまがないはずだ。おまけに、喧嘩の結果、不機嫌になったり自制心を失ったりすることを思えば、いよいよ喧嘩はできなくなる。こちらに五分の理しかない場合には、どんなに重大なことでも、相手に譲るべきだ。百パーセントこちらが正しいと思われる場合でも、小さいことなら譲ったほうがいい。

 

人を説得する原則①
議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。

 

人を動かす 新装版

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おしまい