今日もD・カーネギー『道は開ける』を勝手に復習するシリーズ。
PART6「批判を気にしない方法」、2章目のタイトルは「非難に傷つかないためには」というもの。
まず、批判を気にしすぎる人は「自意識過剰」ということが書いてある。
本ブログでも繰り返しお伝えしているが、基本的に人間は他人のことには興味がないことを改めて覚えておこう。
本書でカーネギーが言っているとおり、一般の人々は、他人が死んだというニュースよりも、自分の軽い頭痛に対して1000倍気を遣うものである。
ホリエモンも、「世間体が悪い」「人の目が気になる」というのは、すべて自意識過剰のせいだと言っている。
このことは、常に意識していないと、親や上司・友人などの「世間体信奉者」が毎日のように洗脳してくるので注意しよう。
「いい歳なのに結婚してない」「大企業を辞めて小さい会社に転職した」「出世が同期より遅れた」、そういった意識はすべて自意識過剰だ。実際にあなたのことをそんなに注目している人は、そう多くはいないだろう。家族や恋人くらいだろうか。その他の多くの人は、自分以外のことになんの関心もないのだ。
次に、不当な非難を受けても、それで傷つくかどうかは自分次第であるということが書いてある。
他人からの不当な批判を免れることは不可能だが、重要なことは、そういった不当な批判で傷つくかどうかは自分が選べるということだ。
これは、『7つの習慣』では「刺激の反応の間には選択の自由がある」と表現され、『嫌われる勇気』
では「課題の分離」という思考で紹介されているが、どちらもとても好きな考え方である。
ただ、明確にしておかないといけないのは、あらゆる批判を無視するのではなく、不当な非難だけを無視するということだ。エレノア・ルーズヴェルトに、不当な非難に対する心構えを習うといい。
「自分の心の中で正しいと信じていることをすればよろしい。しても悪口を言われ、しなくても悪口を言われる。どちらにしても批判を逃れることはできない」
アメリカン・インターナショナル・コーポレーション(米国に本拠を置く、世界有数の規模を誇る多国籍保険会社)の社長だったマシュー・C・ブラッシュ氏も同じようなことを言っている。
いつも最善を尽くすことを心がけ、あとは古傘をかざして、非難の雨で首筋を濡らさないようにしている。
不当な非難を被った時には、批判を気にしないための第二の鉄則を思い出そう。
◉最善を尽くそう。そのあとは古傘をかざして、非難の雨が首筋から背中へ流れ落ちるのを防げばよい。
おしまい