一匹狼の回顧録

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【書評】『バビロンの大富豪』ジョージ・S・クレイソン

本日もマネー本をご紹介。

 

バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか

 

概要

マネー本の超ロングセラーで不朽の名作。原書『THE RICHEST MAN IN BABYLON』が書かれたのは1926年であり、当然社会や経済などは大きくその姿を変えたが、本書の核心をなす「繁栄と富と幸福の原則」は不変であり、現代社会にも応用可能である。なお、本書は『金持ち父さん貧乏父さん』の著者のロバート・キヨサキ先生にも大きな影響を与えたと言われている。他にも様々なマネー本・自己啓発本に言及されるので、古典的名著として一度は読んでおくべし。

 

<目次>
プロローグ こんなに働いているのに、どうしてお金が貯まらないのだろう―戦車職人バンシアの素朴な疑問
第1話 財産を築くには不滅の「原則」があった―富豪の金貸しアルガミシュの忘れ得ぬ言葉
第2話 富をもたらす黄金の「七つの知恵」とは―大富豪アルカドの価値ある講義
第3話 「幸運の女神」が微笑む人間とは―大富豪アルカドと受講者たちの白熱の議論
第4話 金貨の袋か、「知恵の言葉」が刻まれた粘土板か―大富豪アルカドの息子ノマシアの苛酷な試練
第5話 自ら稼いだ資金の運用は、こうして決める―富豪の金貸しメイソンの忌憚なき忠言
第6話 「強固な城壁」は、人々を恐怖や不安から守ってくれる―老戦士バンザルの確固たる自信
第7話 奴隷に成り下がっても、「人間としての誇り」を忘れなかった男―元奴隷、富豪の駱駝商人ダバシアの数奇な体験
第8話 「バビロンの知恵」は現代にも通用するか―出土した粘土板が伝える貴重な記録
第9話 幸福 それは「労働の喜び」を知ること―元奴隷、富豪の大商人シャルゥ・ナダの愛ある教え 

 

本書の内容

本書では、古代都市バビロンを舞台に、様々な人間のエピソードが展開され、その中に富を得るためのエッセンスが散らばっている。難点は主人公が毎話入れ替わるのと、ややストーリーが冗長(同じ話が繰り返される)なことである。冒頭はバビロンの大富豪アルカドの講義がメインになるが、中盤はアルカドの息子ノマシアの成長物語になり、後半は章ごとに登場人物が変わる。途中で読む気をなくした方は、第二話だけ読んでもらえれば本書の核心部分は習得可能だ(と思う)。大富豪アルカドの、富をもたらすための「黄金の7つの知恵」が書かれている。そこまで分厚い本ではないので、サクッと読んで、次のマネー本を読む基礎にしてもらうといい。

 

ポイント

以下では、本書のポイントなどを引用してご紹介。

 

財布に10枚のコインを入れたなら、使うのは9枚まででやめておく。(第2話 富をもたらす黄金の「七つの知恵」とは―大富豪アルカドの価値ある講義より)

この本で一番繰り返し言及される基本原則。自分の財産を作る第一歩として、常に思い出して実行しよう。

  

貯めた資金は寝かさずに増やすべし。(第2話 富をもたらす黄金の「七つの知恵」とは―大富豪アルカドの価値ある講義より)

使うのを収入の9割までにして、資金が貯まってきたら今度は銀行に寝かさずにお金に働いてもらいましょうという話。自分でビジネスを持つもよし、投資家になるもよし。

  

感想

先に引用した内容を見てもわかるとおり、本書の内容は極めてオーソドックスな内容で、金持ち父さんシリーズのようにモチベーションを大きく上げてくれるような本ではない。マネー本の中では、自己啓発本でいうところの『人を動かす』『道は開ける』などの古典的名著として、読んでおくべき本と言えるだろう。

 

<本書はこんな人にオススメ>
・基礎的なマネーリテラシーを身につけたい人
・マネー本の古典的名著を読みたい人
・ストーリー形式でお金の勉強をしたい人

 など

 

ちなみに、最近はマンガ版も出ていて、こちらの方がよく書店で見かけるかもしれない。できれば活字で読んでほしいが、どうしても苦手という人はこちらでも可。

 

<マンガ版>

 

漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則

  

<活字版> 

バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか

 

 

おしまい