一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

書評『13歳から分かる!プロフェッショナルの条件』藤屋伸二

本日は久々の書評。

 

13歳から分かる!プロフェッショナルの条件
★★★☆☆

 

本書は、ドラッカー先生の名著『プロフェッショナルの条件』をベースに、成果を上げるための「5つの能力」を学べるドラッカー超入門書である。

普段本を読み慣れている人なら30分もあれば読める分量にまとまっている。

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(引用:Amazon

 

ドラッカーの著作は難解だとよく言われ、さらにブックガイドが出るくらい著作数も多い。

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そんな中で、本書の原書である『プロフェッショナルの条件』は、日本における発行部数が『マネジメント【エッセンシャル版】』に次ぐベストセラーであり、「はじめて読むドラッカー」シリーズの第一弾という位置づけである。

 

 

ただ、原書の『プロフェッショナルの条件』は入門的な位置づけとはいえ、それでもかなり難しい記載もある。

そんな原書のエッセンスをぎゅっと凝縮して、ストーリーとイラストを多く用いて、わかりやすく解説したのが本書というわけである。

 

ストーリーは、小さなレストランの新たな店長になった青年が、周りの従業員と衝突しながら、経営者として成長していくというありがちな物語。

まあ、ストーリーは著者の抽象的な主張を具体化するためのオマケ程度なものなので、深いものである必要はなく、これでよいと思う。

それでも、13歳の中学1年生がレストラン経営という題材でイメージを膨らませられるかはいささか疑問ではある。

 

さて、ドラッカーのいう「プロフェッショナル」とは知識労働者の中でも高い精度で成果を上げ続けることができる人を指す。

そして、プロフェッショナルとなるための条件は、

1.〈貢献〉を考える
2.〈強み〉をいかす
3.〈時間〉をコントロールする
4.いちばん重要なことに〈集中〉する
5.正しく〈意思決定〉し、実行する

以上5つとなっている。

 

詳細は本書に譲るとして、いくつか重要な文章引用すると、

もしあなたが本当に成果を上げたいと思うのなら、目の前の仕事から顔を上げ、世の中に目を向けてみることが大切です。

(「第1章〈貢献〉を考える」より)

成果はいつもその強みから生まれます。~(略)~なぜなら、努力して弱みを克服できたとしても、生み出せるのはせいぜい誰にでも出せる小さな成果でしかないからです。

(「第2章〈強み〉をいかす」より)

限りある時間で成果を最大化するためには、わたしたちはなにをすればよいでしょうか。答えは「時間を大きなかたまりにする」ということです。

(「第3章〈時間〉をコントロールする」より)

 

それにしても「意思決定」というキーワードについて、「意志決定」と書かれた誤植が多すぎる(笑)。初版なのである程度の間違いは許容するが、重要な単語の使用を間違えるのは出版社として脇が甘いと言わざるをえないかと。

総合的評価は★3つとした。

 

とはいっても、分量も120ページほどで、サクっとドラッカーの主張を把握するにはよい本だと思う。 

ちなみに本書はシリーズ2作目で、1作目は同じく自己啓発書の大家『7つの習慣』である。

テイストは本書に似ているので、本書が気に入った方はこちらの購入もオススメ。

 

おしまい