一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

書評『実践 ロジカルシンキングが身につく入門テキスト』西村克己

今日も昨日に引き続き書評を。

 

実践 ロジカルシンキングが身につく入門テキスト
★★★★☆

 

僕はもう何年もコミュニケーションスキル以外がまったく身につかない「ルート営業」という仕事に携わっている。

日本に現存する職種で「最後の楽園」と感じるほど仕事自体はラクなので、決して転勤はしたくないのだが、勤め人としてのポータブルスキルは盤石にしておきたいと思い、最近は改めてロジカルシンキングや問題解決系の本を読んでいる。

 

今日紹介する本書は、タイトルのとおりロジカルシンキングに興味がある方の入門にはうってつけの本。類書に比べてイラストも多く、理解が容易になっている。

実は本書の旧版はワタクシが大学でロジカルシンキングの授業を履修した時のテキストだった。この手の本は取り上げられる事例が小難しいことも多いが、そうした内容はほとんどない。よって、就活中の学生自分で考えることが苦手だなと思っている新社会人に特にオススメである。

 

本書の構成は、

ロジカルシンキングの意義(1章)
ロジカルシンキングの方法(2章~4章)
ロジカルシンキングの実践(5章以降)

と大きく3つに分かれていて、ポイントは第3章(「これだけは押さえたい論理思考の基本スキル」)である。ゼロベース思考・フレームワーク思考・オプション思考・MECE・ロジックツリー・マトリックス・プロセス図解といったロジカルシンキングのベースとなる専門用語が網羅的に紹介・解説されている。たった70ページ程度のこの部分をしっかり読めば、基礎的な知識は十分得ることができるだろう。

 

実際に仕事に活かせるかという観点では、実例が乏しいので不安に思われる人も出てくると思う。個人的には、こうした分野は本に出てくる事例(練習問題)を考えて解くよりも、自分の職場の課題や問題に当てはめて考える方がよっぽど有益だと考えている。その方が仕事の評価にも直結するし、何よりやっていて面白いしアイデアも湧いてくるものだ。

それでも、本書の内容では物足りなくなり、知識を広めたり深めたりしたいという人は、本書で習得した基礎知識や専門用語をベースに、他のロジカルシンキングについて言及された本を読むといいと思われる。

 

おしまい