一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

歴史を娯楽的に勉強する

宅建の試験勉強の合間に、歴史の本を眺めるのがよい息抜きになっている。

言うまでもなく、現代人にとって、歴史を勉強することはとても重要なことである。

なぜなら、現代社会で起きているさまざまな問題や事件は、歴史的な背景をわかっていなければ正確に理解することはできないからだ。

 

わかりやすい卑近な例で言えば、パレスチナ問題がある。

ここのところパレスチナガザ地区イスラエル軍空爆を受け報道されているが、その歴史的背景は世界史を勉強していないとわからない。

第一次世界大戦まで、パレスチナオスマン帝国(現トルコ)が統治し、アラブ人(パレスチナ人)が住んでいた。一方、世界中に散っていたユダヤ人は、ヨーロッパなどで迫害を受けたため、自らの起源であるパレスチナへ戻り始めていた。

第一次世界大戦中、イギリスがアラブ指導者にはアラブ独立国家の樹立を約束。ユダヤ人指導者にもユダヤ民族の地を作ると約束。イギリスのこの二枚舌が現在の混乱の元となった。

こうした歴史的経緯を知っているだけで、ニュースを見る目も変わってくるし、楽しくなってくるだろう。

 

古代から順番に学ぶのも悪くはないが、いかんせん遺跡の勉強は退屈である。あれで歴史が嫌になった人も少なくないはずだ。現代の時事問題・ニュースを理解するのが目的ならば、近代以降の流れを知っておけばひとまず大丈夫かと思う。

だから、大学受験で主に使う「世界史B」「日本史B」ではなく、まずは近現代史を主に扱う「世界史A」「日本史A」の範囲について、基本と大まかな流れを押さえたうえで、あとは自分の興味や必要な分野に応じて掘り下げていく方法がオススメだ。世界史Aは主に16世紀の大航海時代以降、日本史Aは幕末の開国以降を扱う。

参考書は、講義風のナビゲーター世界史・日本史シリーズ(山川出版社)や実況中継シリーズ(語学春秋社)もよいのだが、サラリーマンがスキマ時間で学び直すにはややヘビーである。歴史を学び直したい会社員にはまず以下2冊がおすすめである。

 

近くの本屋に平積みにされていたのをたまたま手にとったところ、非常に内容がよかった。

「図解」とありビジュアルが豊富なのはもちろんなのだが、本文のボリューム感とのバランスが絶妙なのだ。

この2冊を近現代史から遡って読んでいけば、段々と時事問題やニュースに対する造詣が深まっていくであろう。

 

おしまい