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書評『大学入試 茂木誠の 世界史Bが面白いほどわかる本』茂木誠

本日は最近購入した世界史の参考書をご紹介。

 

大学入試 茂木誠の 世界史Bが面白いほどわかる本

★★★★★

 

私は新聞やニュースを読むための最低限の知識を得るためのツールとして、共通テストレベルの大学受験の政治経済・日本史A・世界史Aの参考書を勧めている。残念ながら教科書以外で日本史A・世界史Aの参考書というものがなかなか世の中にないので、必然的に日本史B・世界史Bの参考書を買って、それぞれ近現代史の部分を読むということになる。まあ、近現代史が楽しくなってきたらだんだん過去に遡って勉強したくなると思われるので、通史を学べる状況にしておくのはよいことである。

本書は通史の講義系の本なのだが、この1冊で完結している点がよい。ストーリー性を重視しているのと、地図や図表が豊富なのも◯。同じく講義系だと、ナビゲーター実況中継荒巻の新世界史の見取り図の3シリーズがあるが、どれも複数巻にわたっており、共通テストレベル(一般教養レベル)を超えた記載がある。その点、本書は、前書きによると、共通テスト満点レベル、GMARCH8~9割レベル、早慶上智7~8割レベルをカバーしているそうだ。アマゾンのレビューの中には共通テストだけ受けるにはオーバーワークとの記載があるが、今のところ類書の中ではこれが一番よいと思う。世界史Aの範囲を勉強したければ大航海時代以降(後半の半分)を読めばOK。

著者の茂木誠さんは駿台予備学校の世界史科講師で、ネット配信のN予備校の世界史講師もやられているとのこと。予備校の有名講師の本>>越えられない壁>>2流以下の講師のライブ授業、というのは現代では常識になりつつあるかもしれないが、私が大学受験生をしていた20数年前はライブ信仰が非常に強かった。私は当時からライブ信仰に懐疑的で、「本の方が繰り返し読めるしよくね?」 と思って、市販の参考書のみでシコシコ独学で大学に合格した。本書の冒頭に「世界史Bの人気講師・茂木先生の授業を紙面で受けられる」とあるが、自身の名で出版する際にはべらぼうに気合いを入れて執筆しているはずなので、ライブ授業以上にわかりやすくなっている可能性も大だ。

なお、類書に比べ出版年月日が新しい(2021年4月)というのもオススメのポイントの一つである。米国のトランプ政権下での出来事、そして新型コロナウイルスの記載や、コロナ禍の大統領選でバイデン氏が勝利宣言をしたことなどの記載もしっかりされている。

2000円以下でこの内容は買い! と断言しよう。社会人の世界史の学び直しのお供にぜひ!

 

おしまい