一匹狼の回顧録

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書評『40歳からのモテる技術』青木一郎

今日は昨日読んだ本をご紹介。

 

40歳からのモテる技術
★★★★☆

40歳からのモテる技術 (PHP文庫)

 

タイトルだけ見ると、ちょっと怪しいナンパ本にも見えるが、内容はかなり骨太な恋愛指南書。僕のようなアラフォー男子で女子にモテない(そして何をやったらいいかわからない)自覚がある方に特にオススメの本。

著者の青木一郎氏は、日本IBMに約20年間勤務し、40歳前後のタイミングで容姿と体力が著しく衰える中、女性にモテる方法を模索し、再現性の高い独自の手法を確立。40歳からの9年間で290名以上の女性とデートを重ね、49歳のときに24歳年下の女性と結婚した方。なんとも夢のある話である。

 

さて、本書は大きく3つのテーマに分かれていて、40歳以上モテない原因は①外見②コミュニケーション③出会いの場にあり、これらを改善させていくことでモテにつながっていくという。

外見については、カツラ(ウィッグ)・医療用レーザーからホワイトニング・ヒゲ脱毛まで、このブログでも紹介していることが網羅されており、さらにオヤジくさくなりがちなスーツやメガネの選び方まで手取り足取り教えてくれていて、かなりGOOD。即効性がある内容も多い。

会話を中心としたコミュニケーション術は、まぁそうだなという感じ。聞き上手キャラ推しの正統派だが、個人的にはもっとチャラい系でもいいような気はする。座席は対面ではなく、L字・横並び推奨など、恋愛プレイヤーの中ではもはや常識というような内容も割愛せずに書かれており、親切な本だと思う。あと、気に入ったのが以下の一節。男が「告白」はNGというのは全面同意。

そもそも、「告白」というのは、乙女の専売特許であって、男子がやるのは女々しい気がするし、「告白」をして自分の想いをさらけ出した後に相手にノーと断られるほうがつらいと思うし、「口説く」ことは、ある種の社交辞令だし、女性に断られても単に行為を否定されただけで、こちらの人格を否定されるわけでもないし……。(第3章 中年男性が無理なく女性との会話力をアップする方法)

出会いについては、ネット推奨の一本。これもかなり現実的。おっさんが職場恋愛にハマるとか絶対アカンからね・・

「勝率の低さを、量でカバーする。これが、四〇歳を過ぎたおじさんが恋愛で成功するための重要な戦略です。」

恋愛は数のゲームで、年齢が上がれば上がるほど打率が下がってくるので、ネットの効率性は全肯定。ある程度経験を積んだら、ぜひストナンにもチャレンジしてほしい(笑)

なお、出会いのチャネルとしての占率も紹介されていた。2008年の調査なので、今はさらにネットの割合が上がっているだろうが、大きく動いていることはないものと思われる。やっぱりストナンできる人材ってレアなんだな・・と思う。

1位 学校・スクール・・26%
2位 インターネット・・19%
2位 友人からの紹介・・19%
4位 仕事関係・・18%
5位 合コン・・5%
6位 クラブ・・3%
6位 街中でナンパ・・3%
8位 その他・・7%
(第4章 おじさんの出会いを量産する「価値観×ネット」戦略)

 

できれば20代のうちに知っておけよという内容も多かったが、恋愛スキルを磨くのに遅いということはない。なぜなら今日が一番若いから。40歳以上で女子に足切りされているという自覚のある方は、本書の外見部分だけでも実行すれば、土俵に乗ることはできるようになるだろう。

 

おしまい