一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

書評『お前なんかもう死んでいる』有吉弘行

今日はKindle積ん読していた本を読了。

 

お前なんかもう死んでいる
★★★★☆

 

以前Kindleで200円ちょっとで販売されていたので気軽にポチった本書。

ご存知電波少年で一世を風靡した元猿岩石(20代前半の読者の方は知らないか・・)の有吉弘行が2010年に出版した本で、金・恋愛・仕事などについて、有吉の哲学が詰まった本となっている。時期的に毒舌キャラで再ブレイクした数年後に書かれた感じですね。

現在テレビで見る有吉の姿からは到底想像できない極めて堅実な生き方が記されており、そこには超人気アイドル時代からどん底までを味わっている彼だからこそ語れる内容になっている。そんな本書で紹介される地に足のついた人生観は、ワタクシのような冴えないサラリーマンが参考にできるエッセンスがたくさん詰まっているように思う。

 

月収が上がっても豪遊せずワンルームマンション暮らしでひたすら貯金(7000万)。風俗に行くお金がもったいないから朝5時に風俗店の前で出待ちして節約。八方美人に振る舞い、使えそうな先輩を見極め、柔軟に付き合う相手を変える。すべてサラリーマンでも応用可能な生き方である。

 

本書に掲載された有吉語録を一部抜粋してご紹介。

「自分はダメだ、ダメだ」と思うぐらいがいいんです。いつでも自分のことを疑ってかかってるほうがいいんですよ。1000円のもの食べられても、500円のもの喰ってるぐらいにしとかないとダメだと思います。 「身の丈より一個下の生活をする」っていうのが大事です。

「金は天下の回りもの」なんてよく言いますけど、ウソです。回らないです。遣わないと金入ってこないなんて絶対にウソです。金遣っても自分のところまで回ってこないです。他の人のところで止まってます。

「夢とか目標とか持ってるとやる気が出る」とか言いますけど、むしろ潰れたときのダメージのほうが大きいんですよ。ヘタすりゃ立ち直れないこともあるぐらいで。だから潰れたときのダメージを考えると、最初から持たないほうがよっぽどいいんですよね。それよりウソでも、「夢とか希望なんてないです」って言ってて、なんかいいことが起これば、そのほうが嬉しいっていう。そういうほうがよっぽどいいと思うんですよ。

乗り換えるときに大事なのは、誰かの色がつきすぎてないか? ってことなんです。寄生虫として生きるなら、誰かの色がついてはいけないんです。ひとつの色がついちゃうと、他にいきづらいんですよね。サラリーマンでも〝●●部長派閥〟みたいな色がついちゃうと、その部長が飛ばされたときに、他の部長派閥に入れないっていうのがあると思うんですよ。
いざっていうときに乗り替えるには、いろんな人にいい顔してるのが一番いいんです。八方美人でいいんです。

内面磨くよりも外面です。外面が大事なんですよ。だから自分磨きしたいっていうなら、「整形」だと思うんですよ。外見変えろっていう。それが一番の自分磨きだろって思うんですよね。そうすりゃ人の見方も変わるっていうことですよね。

 

本書を通じて、特に「金」についてシビアな描写が多い。地獄を見ているだけあり、金に対しての執着については凄まじく、とにかく堅実(ケチ)なのだ。ダチョウ倶楽部の上島にたかりすぎです(笑)よく縁切られなかったというレベルに・・。

僕はホリエモンの思想感には概ね同意できるのだが、「今すぐ仕事をやめて好きなことをやれ」「あり金は全部使え」あたりの主張には真っ向からノーと言いたい。

逆に石橋を叩きまくる有吉の考え方の方が自分にはしっくりときた。

 

難しい内容は一切なく、2時間もあれば読めるので、サラリーマンの皆さん、読書の秋に一冊いかがでしょうか。

 

おしまい