一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

【読書メモ】『独学大全』(序文~目次)

今日は空き時間に『独学大全』を読み進めた。

やっと目次まで辿り着いた(笑)

序文で、われわれが勉強を苦手とする理由や勉強が続かない理由を「二重過程説」なる理論で説明している。これを読むのに非常に時間がかかった(汗)

 

●二重過程説

ヒトの認知や行動は大きく分けて二つのシステムから形成されるという理論。

システム1・・無意識的で自動的・迅速で直感的に働く(=本能的)

システム2・・意識的に制御され、処理が遅く、熟慮的に働く(=理性的)

→システム1がシステム2より優位

 

ダイエットが上手くいかないことを、この二重過程説の例として挙げている。

システム2(理性)が「もしこれを全部食べてしまったら体重が増えるだろう」と予想するが、より優位であるシステム1(本能)が違う判断をする。

カロリーが高い食品に飛びつくよう、本能的に旧石器時代に培われたシステム1が人間を突き動かす。当時、高カロリーの食物はめったに手に入らなかったので「見つけたらできるだけ食べる」というルールが生き延びるためには適応的だったから。

 

また、生命にとって重要な情報にシステム1は適合している。われわれの多くが勉強を苦手とする理由は、システム1にとって、勉強で提示される情報が見慣れぬもの、そして生存に直結しない優先順位の低いものであるから。なるほど。

 

<解決策>

システム1の優位は覆すことができなくとも、利用することはできる。

基本的にシステム1は環境に反応する性質がある。つまり、環境にわれわれがどのように反応するかを理解することができれば、環境をデザインし直すことによって、システム1を自分の望む方向に誘導することができる。システム2を使って環境を再デザインし、間接的にシステム1をコントロールするのだ。

 

『独学大全』は、システム2(理性)を使って、独学するための環境を再デザインし、勉強が続くように仕向ける内容になっているということだ。

たしかに、普通の勉強本だと「やると決意しても長続きしないのが人間という生き物です」レベルの記載しかない気がするので、著者の勉強愛は大したものである。

私も本書を読み進めながら、日々の学習を頑張っていかないといけないなと思った。

 

 

おしまい