一匹狼の回顧録

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【読書メモ】『話し方入門』(よい話し手になる執念を持つ)

今年の目標の一つ「スピーチ・プレゼンの上達」を果たすべく、本日からD・カーネギー『話し方入門』を読み始めた。

本書は自己啓発のベストセラー『人を動かす』『道は開ける』の著者として知られるD・カーネギーが、話し方教室の講師を勤めた経験をベースに、スピーチ術について著した本である。

『人を動かす』『道は開ける』同様、読書メモを残していきたいと思う。

 

読んだことがある方はなんとなくわかると思うのだが、D・カーネギーの本を読んでいると、独特の優しさに心が癒やされる。パブリック・スピーキングのスキルを向上させるための本なのに、この本もとにかく優しい気持ちになれるのだ。各社から翻訳されたものが出版されていて、私は創元社の本しか読んだことないのだけど、出版社特有なのかな?

 

第1章のタイトルは「勇気と自信を養う」となっている。

アメリカ大統領だったリンカーン・イギリスの首相だったディズレーリなどの大物政治家、映画俳優のチャーリー・チャップリンなども、最初はスピーチはからっきしだったというエピソードを紹介したうえで、話し上手になるための4つのポイントがまとめられている。

今日は1つめのポイント「よい話し手になるという一途な執念を持つことからはじめる」をご紹介。

 

この辺りが、D・カーネギーの本が「自己啓発の原典」と呼ばれる所以な気がしますね。巷にあふれる単なるスピーチのテクニック本とは全く異世界の本質的なところから教えてくれる。

まず、スピーチが上手になりたいと思ったときに最も重要なことは、その思いの深さなのだという。自分がスピーチ上手という新しい能力を得ることで、どんなに心を満たし、満足感をもたらすのかを考えてみるのだ。

独学への執念をかき立ててください。この独学というものにどんな利点があるかを指折り数えてみることです。新たな自信を得、人前で説得力をもって話せるということが、あなたにとってどんな意味を持つのか。金銭面での可能性と、当然得られるだろう報酬について。一方、社会的にはどうでしょうか? 友人の輪の広がり、より大きな影響力や指導力などなど。そして指導力発揮への最短距離を行こうと思うなら、これにまさるものはないのです。

 

技術を磨いていく過程でこれから待っている人前での失敗や挫折も、その想いを常に持ち続けることで乗り越える。

どの段階でも、やる気が失せて脱落する人が出ます。だから、スピーチの技術とは自分にとって何なのかを問い続け、それを得たいと一途に思いつめるまでにならなければなりません。ゴールまでの道のりを意気盛んにやり抜くだけの執念を持って臨むべきでしょう。毎週一晩、曜日を決めてこの本に目を通すようにしてはいかがですか? 要は、進路を整えて退路を断つということです。

 

自分の経験をいうと、某日系企業にいわゆる総合職で入社をしているので、企画・事務・営業といろいろな仕事を経験してきたが、営業の経験がキャリアのおよそ半分であり、1対1の対人コミュニケーションはかなり得意な方であると自負している(20代にひたすら打ち込んだ女修行も生きていると思われる)。ただ、パブリック・スピーキングの機会がほとんどないまま(会社の朝礼くらい笑)、今の年齢(アラフォー)になってしまい、コンプレックスを抱えたまま今に至る。相変わらず仕事への熱量は0キロカロリーなので、毎年目標をもって過ごそうと努力しているが、今年はスピーチ・プレゼンなど人前で話す能力を大きく向上させたいと思っている。そのモチベーションを維持するためには、カーネギーの言うように、成功した時のイメージを持つことがとても大事だと思うのだ。

 

話し上手になるための4つのポイント①
◉よい話し手になるという一途な執念を持つことからはじめる。
 

 おしまい