一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

【読書メモ】『話し方入門』(あえて自信ありげにふるまう)

今日もD・カーネギーの『話し方入門』から。

話し上手になるための3つめのポイントは「自身ありげにふるまう」こと。

 

今日の話はタイトルのまんまですね。

心の中では心臓が破裂しそうでも、堂々と落ち着き払って正面を向き、いかにもスピーチを楽しむかのようにふるまうことが重要なのだと。

 

スピーチはもちろん話す内容も大切であるが、話し方が与える印象がかなり大きいことは認めざる得ないだろう。

最近スピーチの名手としてよく挙げられるのが、自民党小泉進次郎氏である。正直、中身のない発言も多々あるのだが、父親譲りの稀代の演説力で、若くして大臣に抜擢され、2〜3年前は「次期首相候補」とまで言われていた。

特に、このスピーチは圧巻である。この時まだ若干30歳である。スピーチ中、一回も紙に目を通してないんですよね。


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最近は、スキャンダルと前回の総裁選で政局を読み違えたために干され気味ですが。まあ、元々こんな迷言を言っちゃう人なんですけどね、、

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(「小泉進次郎構文」というらしい)

 

本文では、アメリカの心理学者ウィリアム・ジェイムズ教授の次の言葉が引用されている。

人間の行動は感情に従っているように見えるが、実際にはこの両者は相伴うものである。意志の直接の支配下にある行動を統制することにより、意志のままにならない感情をも間接的に律することができる。
したがって、もし自然発生的な快活さが失われた時は、その快活さを取り戻す最上の自発的な方法は、いそいそと立ち上がり、いかにも快活らしくふるまうことである。こうした行動をとっても心が晴れないならば、その場合はもう他に打つ手はないと言うべきだろう。
勇気を持ちたければ、意志力を総動員して勇者らしくふるまうことだ。やがて、恐怖何するものぞという気持ちが、おびえた心に取って代わることだろう。

 

散々このブログで取り上げている『道は開ける』でも、同じくジェイムズ教授が、「楽しそうに振る舞っていれば自然と楽しくなる」という話をしていた。

快活さを失った時、他人に頼らず自発的に快活さを取り戻す秘訣は、いかにも楽しそうな様子で動きまわったり、しゃべったりしながら、すでに快活さを取り戻したようにふるまうことである。

 

新入社員の頃、毎日上司に詰められていた2個上の先輩が「家を出る時、俺は鏡に向かって『仕事楽しー!!』と10回大声で叫んでから出社するんだ」と言ってたんですが、あれも自己洗脳の一種だったんですね。今ならわかります。私はやりませんでしたが。

冗談はさておき、人間の精神と行動は切っても切れないものであることは確かなようなので、スピーチに限らず、自分に対するある種の自己暗示的なことは有効なのだろう。

 

話し上手になるための4つのポイント③
◉あえて自信ありげにふるまう
 

 おしまい