一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

「あの頃に比べれば」という体験を若くして持つこと

自分の勤め先の社員を観察していると、今の20代の若者と30代以上の中堅・ベテランとの間に肉体・メンタルとも明白な打たれ強さの違いがあるように思う。無論、最後に勝つのは強い企業戦士である。

そう考えると、人道に反するパワハラや激務であっても、それを受けた本人の(特に精神面での)成長という観点では、大いに意味を持ちうることがあると思うのだ。

私自身、20代の頃は毎日朝7時に出社し、平均23時頃まで仕事をし、週2〜3回は2時くらいまで飲みに連れ回されるという過酷な生活をしていた。また、土曜も午前中に出勤して夕方まで仕事、それでも終わらなければ日曜も仕事だった。これに毎日人格否定系の罵詈雑言を受けるというオマケ付き。嫌でも人間強くなりますよね。

今は働き方改革の動きもあって、時間外労働に関してはかなり風当たりが強くなってきていて、電通の高橋まつりさんの月の残業時間が150時間以上だと大騒ぎされていたが、正直な話、私の場合は少なめに見積もっても毎月200時間近く残業していた。下手したら過労死してもおかしくないレベルの仕事をしてたわけだ。私は死ぬくらいなら上司を殴って殺そうと本気で思っていたが・・

何はともあれ、若い頃にそうした経験をしているので、その後のどんな仕事・上司も「あの頃に比べれば」とラクラクこなせるようになっている。

今の20代の若者は幸か不幸か入社の頃から働き方改革の時代に突入していたので、そうしたエグい時期を経験していない。時代錯誤かもしれないが、20代の頃はキツい経験をした方がいいと思う。このご時世、会社に勤めるだけはそうした経験がなかなかできないと思うので、難しい資格にチャレンジして勉強に打ち込むとか、副業を初めてサラリーマン生活と並行して事業を拡大するとか、自発的に自分に負荷をかける仕組み作りが必要になるだろう。若くて体力のある頃は、少しくらい無理をしてみてはどうだろうか。

 

おしまい