一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

たかが仕事、と冷静になれる環境を

人生の中で、会社(出世)をそこまで重要視しなくてもよくないか? たかが仕事では? と気づくことが、精神的に楽になる一歩だと思う。

多くの人間が、大学生→社会人になるタイミングでは、絶対社畜にならないとか、3年経ったらやめるとか、ワークライフバランスは徹底的に重視するとか考えているくせに、会社に入って数年もすると、見事にその志を忘れて同期との競争に夢中になる人間のなんと多いことか。

だが、仮にわれわれが馬車馬のように頑張って働いて、少しばかり会社の利益が増えたところで、その利益はボーナスの査定(数万)という形でしか恩恵を受けられないのですね(私の勤務先の場合)。定期昇給分の方がはるかに多いわけです。これが実にバカバカしい。

 

私の場合、そもそも仕事で自己実現するという考え方がどうしても腑に落ちなかった。自己実現とはたくさんの女を抱くことだろ!」と本気で思ってたし、今でも思う。あぁ、FP試験終わったらたくさんナンパしたい。

日本でサラリーマンとして頭角を現していくのはかなりハードゲームである。頭の良さに加えて、体力や気遣いも必要だし、上司・部下との相性や配属ガチャ等の運の要素も大いに関係してくる。頑張れば頑張るほど、どこかで思い通りに行かなくなった時、大きなストレスを感じるようになるが、日系企業の場合、差が付き始めるのが40歳くらいになってからだったりする。気づいた時には完全におっさんなのである。

私の勤務先は自分の世代で、頑張っても年収1100万、最低評価でも年収900万円はある。年収1100万の人間は900万の人間のおそらく3倍くらい働いているので、その分会社は「精神的な優越感」を色々な場面で与えてやるように仕組んでいるのだ。簡単にいうと、900万円の層はなんとなく会社にいづらい雰囲気を作る。

ただ、この差を許容できるなら、最低ランクをあえて選ぶことも、人生戦略としては大いにアリだと私は思う。ちなみに私は中間の年収1000万円くらいです。

 

何度もブログでも書いているとおり、日本では、労働法によって労働者がかなり保護されていて、解雇することはおろか、給料を下げることすら簡単ではないんですね。サラリーマンは本気で65歳まで駆け抜けようとするとかなりしんどいが、どうせクビにならないんだから適当にやろう、と思った瞬間にかなり気楽になる。冷静にそう思えたら勝ちです。

問題は、事務職など、同僚といる時間が長いと、オフィスでの雑談とか飲み会の度に自分の出世が遅れていることや評価が低いことがわかってしまうところだ。これくらいの些細なデメリットはまあ覚悟の前提だろうけど、やっぱり面白くはないはず。だから、できるだけ一人で外にいられる仕事を選ぶといい。出張のある営業マン(固定給)が最強ということだ。

 

おしまい