一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

私の先見の明

久しぶりに勤務先の全社電話帳を見たところ、だいぶ様変わりしたなぁと感じた。

パワハラ系の役員・部長がここ7〜8年で一掃され、その子分と言われ社内で肩で風を切って歩いていた取り巻きの次長・課長連中も、面白いように関連会社出向・左遷などの憂き目に遭っていた。

あれもこれも、例の電通の事件がハラスメントの世間相場を大きく変えてしまったようだ。

 

私の勤務先のようなJTCに入社し、出世するためのノウハウは大変シンプルで、とにもかくにも「自分の親しい上司が出世する」「その上司に好かれる」ことに尽きる。

私は割と堪え性がなく、上に噛み付いたり皮肉を言ったりしてしまうので、20代の頃は上からまったく評価されなかった(具体的には、仕事の成果は評価されていたが、なぜか総合的な点数があまりよくないという悲惨な状態)。

 

それが、ここ5年くらいでだいぶ風向きが変わってきた。

私が人間的に尊敬できるので個人的に懐いていた複数の上司(仕事は並だが人格者)がだいぶ遅れて部長になり始めている。

そして、一匹狼を引き上げようといろいろと画策してくれているとかないとかという噂を耳にした(笑)

もちろん、私はそのために仕事をしているわけではないので、出世のために余計ながんばりをするつもりは毛頭ないのだが、同じ労力で高い給料をもらえるのであれば喜んでという感じだ。

 

新入社員の頃から、人事評価のために我慢するくらいなら思っていることをハッキリ言う・対等なパートナーとして接してくれないクライアントとは一切仕事をしない・年齢問わず人間として尊敬できる人たちとのみ関係を深めていく、といったサラリーマン的にはダメダメな動きをしていたのだが、それが今になって追い風になりつつあるとは「塞翁が馬」である。

 

ということで、まだ20代の若い人であれば、今現在どういう人が出世しているかではなく、自身が付き合いたいと本能的に思う人とだけ付き合っていればいいのだと思う。

それがダメでもそれなりに納得がいくサラリーマン生活は送れるだろうし、もし引き上げてくれる人がいれば僥倖ということなのだ。やりたいように生きよう。

 

おしまい