電子書籍派の私ですが、最近自宅でまとまった時間があるときは、紙の本を読んでおります。
やはり紙の本には紙の本なりのメリットがあって、先に読んだ部分を行ったり来たりしないと読めないような難解な本や、図表が多い本については、圧倒的に紙の本の方が読みやすい。
一方、いつでもどこでも読めたり、マーカーなどを一瞬で引いたり消したりできるという点では、電子書籍に軍配が上がる。
ビジネス書の類を2回以上通読することは時間の無駄なので、2回目以降は1回目で重要だと感じたポイントを見返すだけにしないと時間効率が悪い。ビジネス書の重要部分は20%とも言われている。
だから、再読時に備えポイントがわかるように加工することは必須の作業である。
ここで紙の本に問題が起こる。
みなさんは本に書き込んだりマーカーを引くことに抵抗はないだろうか?
僕はめちゃめちゃある。
マーカーやペンを使って本に書き込んだ場合、二度と修正ができない。
記憶に定着させるという観点では、明らかにマーカーを引いたりペンで書き込んだ方がいいのだろうが、自分の字が汚いのと、その割に神経質なので、マーカーが曲がったりすると気になってしょうがないのだ。なので、思い切りがつかない。なんだか、本が汚れてしまった感じがするのだ。
また、その時の自分の知識や経験のレベルに応じて、重要な部分が変わってくるので、当初大事だと思ってたポイントがもはや常識になったり、重要でなくなったりすることもある。
たとえば、D・カーネギーの『人を動かす』や『道を開ける』は最初に手にしたときは目から鱗が落ちまくったが、もはや見出しを目でなぞるだけで内容が頭に浮かぶレベルになっている。こういう本では、当初のマーカーや書き込みは有害にしかならないだろう。
では、本を汚すことに抵抗がある人はどうしたらいいか。
まず、マーカーの代わりに付箋を使うことをオススメする。
マーカー同様に色分けをして、重要部分に張り付けていく。
僕は黄色は本文、見出しは赤、図表は水色といった具合で使い分けている。
『フセンマーカー』なるものもあるが、案の定「貼るのに時間がかかる」というレビューが多く、剥がす時にカスも残りそうなので、採用せず。アイデアはよいと思うのだが・・。
付箋なら貼るのは一瞬だし、必要がなくなればすぐ剥がして捨ててしまえばいい。
僕はこのニチバンの4000枚入りを購入して使っている。
これならドンドン使えるはずだ。
次に、書き込みの代わりに、読書ノートを作る。
読書ノートの作り方は、本田直之氏の『レバレッジ・リーディング』を参考にするといい。
作成方法はシンプルで、パソコンに重要部分を入力し、プリントアウトするだけ。それをいつも身につけて、スキマ時間で読み返すというもの。
誰かに見せるものではないので効率性重視で、プレーンテキストで箇条書きでOK。最初は本ごとに、溜まってきたらテーマ別(営業・マーケティング・投資など)に編集してみることが推奨されている。
本書が2006年発行という時代背景を考えると、今はスマホを持ち歩けるようになったので、プリントアウトせずとも、スマホのメモアプリに保存し、折に触れて見返す形でもよいと思う。僕もiPhoneのメモアプリで一元管理している。
おしまい