しがない営業マンの私ですが、3月に担当地区が代わり、さらに4月から上司が代わり、環境が一変している。
一番直近で大変だったのは、カスハラをしてくるクライアントが担当についてしまい、「責任者を出せ!(怒)」という今どきなかなか聞かないワードを言われたことだ(笑)。30分で見積もりを送れという過剰要求をスルーしていたところスイッチが入ってしまったようだ。
3月までの上司だったら、「お疲れさま。放置でいいよw」とでも言ってくれただろうが、今年の上司はアホなので、菓子折りを持って飛んでいき、担当を腰の低い定年間近の先輩に変更していた。その先輩にはとても申し訳ない気分になっているが、それより担当を変えても間違いなく同じことをしてくることを理解していない上司が問題だ。部下のメンタルを守るのが上司の役割なのに、本当にバカなんだなと呆れている。
「上がバカだと仕事が進まない」と言って左遷された私だが、また言ってしまいそうである。
私にとって、理不尽要求をしてくるクライアントは人間ではなく犬猫なのだが、犬猫を上手く退治していくために、以下の本を読んでいる。
「モンスタークレーマーの終わりなき要求はこれで断ち切れる!」という頼もしい帯である。
クレーム対応系の本の多くが、お客さまの怒りを和らげるとか、クレームをありがとうに変える的な真っ当な顧客対応について論じている本が多いが、本書は徹底的にクレーマーを下に見ているところが最高である。『常軌を逸したクレーマーは「壊れたスピーカー」だと思えばいいのです』とまで言い切っている(笑)。
世間で真っ当とされる対応は、お客さまは神様的な発想の下で考えられているので、一般的な人間であれば精神的ダメージにつながる。理不尽を言ってくる人間にまともに対峙しても摩耗するだけなのである。
それにしても、面白い本だ。クレーマーに対して苛立たせるようなセリフも散りばめられていて、自分のメンタルを保つためにも重宝するフレーズが並んでいる。営業マンはとりあえず今後の対応のために読んでおいて損はないと思う。
本当に、客だけでなく上までバカになると疲れるが、メンタルを削られないように工夫して過ごそうと思う。
おしまい