一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

キーエンス(年収2,000万) VS ゆるふわ営業マン(年収1,000万)

年収ランキングで必ず上位に来るキーエンスという会社。

直近の有価証券報告書によると平均年収は2,183万円という化け物級の数字を叩き出している。

BtoBメーカーなので、私も就活までは聞いたことのない会社だったが、とにかく年収がすごい。

 

そのキーエンスの営業マンがスケジュール管理に使う必須アイテムが「外報」と呼ばれている「外出報告書」である。

営業マンは商談の前後に、必ず外報を記入しなければならないという。どんな準備をしたか。どこを訪問して誰と会ったか。反応はどうだったか。クライアントとのやり取りをタブレットなどで入力し、上司と共有する。

噂によると、外報が1分でもずれると降格対象、車のエンジンのオン・オフの管理、位置情報でコンビニに行った理由まで問い詰められるらしい。

1日の最後には、外報を使い上司と商談状況と今後の方針について擦り合わせを実施する。成果だけではなく、あらかじめ書き込んでおいた翌日以降のミッションや訪問先についても打ち合わせを行う。外出しない日(内勤日)は1日80本電話をかけさせるなど、業務密度とプレッシャーが半端ではない。

さらに、「ハッピーコール」と呼ばれる上司からクライアントへ状況確認が入る。「○月×日の15時に当社の一匹狼がお世話になりました。提案はご満足いただけましたか?」的な具合に。恐怖である。

キーエンスに限らずだが、このように性悪説に基づき社員に圧を加えて仕事をやらせるのが好業績の秘訣とも言えそうだ。

 

私の年収は、正味キーエンスの営業マンの半分くらいしかないが、適当な1アポで外出できるし、携帯のGPSを切って昼間にコンビニの駐車場で昼寝をしたり、スキマ時間で本を読んだり、上司への案件報告は年に数回しかしないし、なんとも気楽である。

最近、ちょっと拘束時間が伸びてキツくはなってきたとかボヤいていたけど、キーエンスと比べれば私の方がはるかにマシやな。

キーエンスで年収2,000万とゆるふわルート営業で年収1,000万であれば、私は間違いなく引き続き後者を選ぶが、皆さんはどうだろうか。

キーエンス解剖 最強企業のメカニズム

 

おしまい