一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

「尊敬する人物は誰か」という怖い思想調査

私のようなアラフォー世代だと、就職活動をしたのはもう約20年前ということになる(早いなあ)。

当時、就活本などに掲載されていた「面接でよく聞かれることリスト」には、「尊敬する人物」「愛読書」が普通に入っていた記憶がある。そして、実際に何度か聞かれた記憶もある。

 

そして、長い時が経って、いま新しい会社の役員や上司から再び「尊敬する人物」「愛読書」についてやけに聞かれる。

新卒の就活をしていた当時は何の気なしに回答していたこの質問、この歳になると怖い質問だな、と改めて思う。

ブログを自分で書いていると特によくわかるのだが、これらの質問に対する回答から、かなり思想・信条を類推することができるのだ。

政治家・宗教家を上げることはもちろん、そうでなくとも著名人や歴史上の人物がどのような思想をもっているかはちょっとインターネットを調べたらすぐにわかる。ラ○ール石井とかがわかりやすい例だろうか(彼を尊敬する人物として挙げる人はいないだろうが)。

 

実際、最近は尊敬する人物に関する質問は、採用面接ではタブーとされているようだ。

厚生労働省も、「尊敬する人物に関することは本来自由であるべき思想・信条に関わる事項で、本人の適性や能力とは関係がないもの」と定めている。

私は、現存の人物だとホリエモン村上春樹あたりが好きなのだが、一般的に好き嫌いが分かれる人たちだし、男として尊敬する一人に昭和天皇がいるのだが、そんな発言をしたら危ないと思う人がいるのも事実だ。

 

そう考えると、偉大な功績を残した有名人とか、誰もが好感の持てる人物を回答しておくのが無難だろう。

咄嗟に思いついたのが、ベンジャミンフランクリンだ。アメリカ建国の父と言われている彼だが、彼が生活する際の指針として「フランクリンの十三徳」というものがあり、「勤勉」・「誠実」などこれがなかなか道徳的で誰もがうなずくような内容だ(実際にけっこう好き)。

詳しい内容はこちらのサイトがわかりやすい。

ベンジャミン・フランクリンの13の徳目 | 村山公認会計士事務所

 

自伝も出ているので、愛読書も自伝を言っておいたらいいだろう。

すらすら読める新訳 フランクリン自伝

ということで、上司や同僚と飲みに行ったときに何気なく聞かれるこの質問に対しては、自分なりの回答を準備しておくといいと思う。

 

おしまい