一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

自分の読書レベルが確実に上がっている

本ブログは「回顧録」というタイトルを付けているので、少しばかり昔を回顧させて記事を書かせてもらいたい。

 

10数年前、まだ若手と言われている時代に、駆け出しの法人営業マンとして仕事をしていた。当時は女遊びばっかりしていて、新聞や本を読んで知識を吸収することは皆無で、恥ずかしいほどの無知であった。

ある日、取引先に担当変更の挨拶に行った際、政治・経済について私が今気になっていることを聞かれる機会があり、まったく何も発言できない私に、その会社の専務だか常務だかに渾渾とお説教をされることになってしまった。

当時、若かったし、(多分)イケメンだったので、ノリで営業が割と上手くいっていたのだが、なぜかこの日はとても悔しかったので、新聞読むぞーと思って手に取ったのがこの本だった。

池上彰の新聞勉強術 (文春文庫)

家に帰って早速開いてみたが、新聞を開いたことのない私が興味を持って読めることもなく、全然わかんねぇ・・つまんねぇ・・となり、本棚ではなく即ゴミ箱に行くことになってしまった。

「やっぱり営業は愛嬌だよなー」と自分を誤魔化して、次の日から全く頭を使わない生活を続けた。

 

それから十数年の時が経ち、今は日経新聞を毎日欠かさず読むようになり、スキマ時間を使って読書もしっかり習慣づけることができた。

今更ながらこの『池上彰の新聞勉強術』を読むと、全然レベルが高くないうえ、めちゃくちゃ良いこと書いてるのである。

新聞の構成(一面・○○面)、文章の構造(逆三角形)、「事実」と「意見」、よく出る用語の解説(「関係者への取材でわかった」「政府筋」)など、めちゃくちゃ初心者向けに新聞の読み方丁寧に教えてくれるやん、と。

新聞を読む習慣を付けたい人は、2006年発売とかなり古い本ではあるが、本書をオススメしたい。

 

よく言われることだが、自分に合ったレベルの本しか人は読めないのである。

私は、確実に頭が退化し始めるはずの30代に、読書レベルはかなり上がったと思われ、これはかなり嬉しいことではある。

本を読むためのベースとなる知識・教養みたいなものはだいぶ身に付いたと思うので、これからはもう一歩上の「考えて読む」という作業ができるようになりたい。

 

人間万事塞翁が馬」ということわざがあるが、しっかり新聞を読む時間が取れるようになったきっかけは、前職で左遷されて暇になったことだったし、どんな不運なことも、自分の心がけ次第でプラスにしていけるものだ。

もうすぐ40代、まだまだ頭を成長させていくぞ~

 

おしまい