一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

土曜の静かな夜に小説を読もう

20代前半の頃、土曜の夜にゆっくり本を読むのが好きだった。

金曜日までは死ぬ寸前まで働かされ、日曜は翌日からの仕事を考えると陰鬱な気分になったので、心穏やかな状態でいられるのは土曜日だけだった。

そんな土曜の夜にゆっくりと村上春樹の小説・エッセイを読むことが数少ない楽しみの一つであった。

 

だが、社会人2年目にナンパというアクティビティを覚えてからというもの、金曜・土曜は女を抱くボーナスタイムだったので、まず自宅で一人でゆっくりするという時間にはならなかった。

転職後は、あまりに平日がハードなので、土日を完全に体力回復に充ててしまうことも多くなり、約15年ぶりに静かな土曜というものを楽しんでいる。

夕方までは仕事の残タスクや読めなかった新聞などを読むことが多いが、夜寝る前に非モテ時代を思い出しつつ、喪失感を感じられる小説を酒を飲みながら読んでいる。

 

最近はやっともがいた挙句にキープできる女子も作ることができたが、当時は今とは比べ物にならないくらいの非モテであった。そこから15年間の自身の軌跡を思い返すと、感慨深いものがある。

 

さすがに村上春樹は殿堂入りして、既に読み飽きた感もあるので、テイストの似た小説家の本を探り探り読んでいる感じだ。

私の調べる限り、レイモンド・カーヴァー本多孝好大崎善生、この辺りの方々の書いた小説のテイストが村上春樹に近いらしい。

小説は、基本的に感情に訴える読み物で、「考える」という行為を必要としないので、論理的思考力がさらに退化してしまうような気がするが、娯楽としては素晴らしいものだと思う(金もかからないし)。

マッチングアプリで「読書が好き」という女子は大体小説好きなので、小説を読む習慣を付けておくこともプラスにはなると思うので、時間の許す範囲でこれからも小説にも触れていきたいと思う。

MISSING (角川文庫)   パイロットフィッシュ (角川文庫)

 

おしまい