一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

コンサル営業の仕方を教えてくれる先輩

先日、最近仲良くなった隣のチームの先輩に勉強会をやってもらった。

業務時間中に会議室を「個別案件ミーティング」という名目で予約し、実際は個別案件の打ち合わせでは全くなく、フレームワークを使った市場分析・戦略立案方法を教えてもらった。

こういう自由な時間の過ごし方ができるのが、今の勤務先の魅力的な社風だと思う。キー○ンスとか時間を分単位で管理されていたら絶対に無理だもんなぁ。

 

この先輩、元コンサルティングファームの先輩なのだが、私がJTC出身でこういった思考が苦手なことを理解してくれていて、

「オマエの担当している⚫︎⚫︎社、全くウチのプロダクト勧める余地なさそうだけどとりあえず一緒にSWOTするぞ」

と急いでパワポで私に4象限作るように言い、二人でその会社の強み・弱みなどを新聞・ネット記事・業界地図・ChatGPTなどを使いながら4~5つずつ埋めていく。

すると、こじつけでもなんとなく自社のプロダクトを提案する方向性が見えてくるのである。

 

2人で30分くらいブレストし、なんとなく見栄えのいいパワーポイントの図表を作るだけで、それなりに説得力のありそうな資料ができてしまうから不思議である。

「コンサルなんて大したことやってなくて、ケースに応じてどのフレームワークか決めて、それを無理やり入れてくだけ。あとは資料作成能力」とはこの先輩の名言である。

 

ほぼ人間関係だけで仕事を取っていた前職とはやはりレベルが違い、お願いだけで仕事をもらおうとしないのが現職のコンサル営業という仕事なのだと思う。

ちなみに、複雑・マニアックなフレームワークを使ってもクライアント側が理解できないとのことで、メジャーな3C・PEST・SWOT・5Fあたりのうち、使えそうなものを適用したらよいのだと。

この本の最初の30ページくらいがまさにそうした内容なので、営業マンは読んでおくといいだろう。

ビジュアル ビジネス・フレームワーク[第2版] (日経文庫)

実際資料を作らなくても、クライアントとのアポの中で頭の中を整理して論理的に自社プロダクトを提案するために、必ずノートに書いて持っていけと。

こういうことを無料で(むしろ給料をいただきつつ)教えてもらえる環境ってすごい恵まれていると思うんだよな。感謝しながら毎日仕事に当たろうと思う。

 

ちなみにこの日経文庫シリーズ、ロジカルシンキングの方もオススメです。

ビジュアル ロジカル・シンキング<第2版> (日経文庫)

 

おしまい