一匹狼の回顧録

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【成功へのメモ】『100円のコーラを1000円で売る方法』

成功本まとめシリーズ。

100円のコーラを1000円で売る方法 (中経の文庫)

100円のコーラを1000円で売る方法

著者

永井孝尚

マーケティング戦略コンサルタント、ビジネス書作家。ウォンツアンドバリュー 株式会社代表。1984年に慶應義塾大学を卒業。同年、日本アイ・ビー・エム株式会社に入社。
IBM大和研究所の製品開発マネージャーを担当後、マーケティングマネージャーとしてCRMソリューションやソフトウェア事業部などの事業戦略と実施を担当。さらに人材育成部長としてソフトウェア事業部の人材育成戦略策定と実施を担当、事業の成長を支える。2013年6月、日本アイ・ビー・エムを退社。
同年7月、ウォンツアンドバリューの代表に就任。幅広い企業に新規事業開発支援を行う一方、年間2000人以上に講演や研修を提供。企業の現場目線で、マーケティングやマネジメント戦略の面白さを伝え続けている。
2020年からはKADOKAWAとの協業で、現場のビジネスパーソンが仕事で役立つマーケティング戦略やマネジメント戦略をオンラインで分かりやすく学べる「永井経営塾」を主宰。

要約

会計ソフトウェア会社の「駒沢商会」にて、地方の営業部から本社の商品企画部に異動してきた宮前久美。彼女は異動初日の挨拶で「この会社の商品、みんなガラクタです! 私が東京に戻って来たのは、この会社のガラクタをちゃんとした商品に変えるためです」と言い放つ。昭和の営業スタイルで地方で数々の武勇伝がある宮前が、先輩の与田の主催する勉強会「与田スクール」や新商品の企画などを通じ、失敗や挫折を乗り越えながら、マーケティングの基礎知識を学んでいくストーリー。難しい表現は一切なく、活字が苦手な人でもスラスラと読めるテイストになっている。

ポイント

本書のテーマの一つが「顧客中心主義への回帰」である。しかしながら、この顧客中心主義は必ずしも顧客の言いなり・御用聞きになることではない。当初、宮前が陥ってしまっていたのがこれだった。

大切なのは、顧客の課題に対して、自社ならではの価値を考え、提供することである。ここでポイントとなるのが「バリュープロポジション」という考え方。これはすなわち①顧客が望んでいて②競合他社が提供できず③自社が提供できる価値のことである。この視点で、顧客に提供する商品やサービスを考えないと、顧客のあらゆる要望に対応する羽目になってしまうという。シニア層の感じる価値(アフターサービス・利便性など)と街の電気屋さんが提供できる価値を例に挙げられているが、これをバリュープロポジションの考えに当てはめると、街の電気屋さんが値引きをしないでも潰れない理由がわかってくるだろう。

巻末には、本書で取り上げたマーケティング理論について、参考書籍とともにまとめられている。また、第二弾(経営戦略)・第三弾(イノベーション)と続編も発売されており、同様に初心者マーケティング本としてオススメである。

 

ビジネス書は、全文を一度読むより、たった一つのポイントでも毎日読み返して自分の血肉にすることが大事。響いた点があればあなたの読書メモにも蓄積を。

 

おしまい