一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

【書評】ホリエモン『多動力』を実践する

今日は久々の書評。

多動力 (幻冬舎文庫)

僕の大好きな本の一つ、ホリエモンの「多動力」である。

全産業の“タテの壁”が溶けた今の時代に必須のスキルを身につけようというもの。

 

ホリエモンの著書は様々な著書で繰り返し同じような内容を主張されているので、

数冊読めば、ほぼ彼の思想を知ることができると思う。

その中でも、特に尖っていて、アマゾンのレビューでも賛否両論を呼んでいる、

大ベストセラーの本書を紹介しようと思う。

 

 

まずは目次から。

 

 

<目次>

第1章 1つの仕事をコツコツとやる時代は終わった

第2章 バカ真面目の洗脳を解け

第3章 サルのようにハマり、鳩のように飽きよ

第4章 「自分の時間」を取り戻そう

第5章 自分の分身に働かせる裏技

第6章 世界最速仕事術

第7章 最強メンタルの育て方

第8章 人生に目的なんていらない

 

 

あとがきで書かれているんだけれど、各章のざっくりとした内容はこうだ。

 

1章・・・日本人の頭に染みこんでいる、「石の上にも三年」という価値観の転換

2章・・・完璧主義や準備至上主義といった「バカ真面目」の洗脳を解く

3章・・・幼少期から教えこまれている「バランス教」のおかしさを暴く

4~6章・・・どのようにすれば「多動力」を身につけられるかといった具体的な仕事論 

 

素晴らしいエッセンスがいくつもあるのだが、とても全部は紹介できないので、

僕が実践しているものを含め、内容をいくつかピックアップして紹介したいと思う。

 

 

 

寿司屋の修行なんて意味がない

「石の上で3年我慢できたら次の仕事を教えてやる」などと言う親方のもとで働いていては貴重な時間が失われるだけだ。」とのこと。

これ、サラリーマンの世界でもよく上司に言われるよね。

「とりあえず3年がんばれば楽になるぞ」とか。

実際、僕も3年働いたら完全に社畜になり下がっていて、

恐ろしいことに、それを気持ちよく思ってしまっていた時代もあった。

我慢なんてしないで、自分のやりたいようにやればいい。

合わなかったら、さっさと見切りをつけるべし。

 

 

 

電話をかけてくる人間とは仕事をするな

電話ほど暴力的な連絡ツールはないですよね。

かかってくると必ず自分の仕事が止まりますし、

メールやLINEなど非同期通信が発達しているのだから、それらを活用しない手はない。

非同期通信ならお互い自分の好きな時間に読んで返信することができる。

電話をかけてくるヤツに限って、すぐ調べればわかるようなことを平気で聞いてくる。

 

「お前にやる時間はねえよ」

という感覚で、くだらない電話ばかりしてくるヤツは徹底的に無視していた。

(代わりに出てくれていた後輩には申し訳なかったが・・・)

 

 

 

 大事な会議でスマホをいじる勇気をもて

日本の会社の会議って、本当に無駄な時間が長いと思う。

特に、会議の冒頭や最後のお偉いさんの挨拶や示達などである。

僕は前の部署では会議資料をまとめる役割だった。

会議でしゃべる内容など会議前の時点ですべてわかっているのである。

僕は議論以外の時間はひたすら他の仕事をするかKindleで本を読んでいた。

時代遅れの中高年にめちゃくちゃ叱られたが、無視していた。

他人の目を気にするのをやめないと、自分の時間を生きられないのである。

 

 

 

おかしなヤツとは距離を取る

自分の時間を生きるために、付き合わない人間を明確にするのも非常に大事である。

赤提灯で愚痴ばっかり言っているつまらない先輩や後輩、理不尽な説教をしてくる上司、

性格の合わない知り合い、そして電話を平気でかけてくるヤツ、

そんなやつらとは意識的に距離を取っている。

貴重な時間をそういう人々に捧げ、さらに不愉快な思いをする必要はない。

 

 

 

さよならストレス

ホリエモンが常に主張していることの真髄である。

・言いたいことを言う

・食べたいものを食べる

・やりたいことをやる

・周りの目など気にせず、生きたいように生きる

 

要するに、本音で自分の好きなように生きれば、ストレスは溜らないのである。

会社でも、好き勝手生きることに慣れてくれば、全然他人の目は気にならなくなるもの。

 

 

 

他にもかなり尖った内容で一杯である。

日本社会でやったら 干されるリスク大。

実際、これを超古い体質の会社で実践したところ、

半年で見事に異動(左遷)させられる結果に

以前の部署は人事や経営企画系の超お堅い部署だったのだが、

今の部署はイケイケの営業系の部署で、

出社時間から退社時間まで自分の好きなように決められるので、

それはそれでよかったのかなと思っている。

(確実に出世は遅れたと思うが)