一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

勤め人フィールドで余力を残して負ける

最近王道とか古典的名著と呼ばれるビジネス書を読んでいます。

このジャンルには手をつけてこなかった本も割とあったのですが(道徳的な話とか人格者を目指すような青臭い代物が多いイメージを持っていたので)、やはり教養レベルに知っておくべきかな、と思いここ最近Kindleで20冊くらい大人買いをしました。

Kindleはいくら買っても場所を取らないから本当にいいですよ。 

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今は兵法書として有名な「孫子の兵法」を読んでるのですが、さすが古くはナポレオン、最近ではビル・ゲイツ孫正義が座右の書に据えるだけあり、いいことが書いてあるなと思います。

世界最古のビジネス書なんて呼ばれることもあるみたいですね。

 

今日はそんな「孫子の兵法」の中から、僕が共感した一節を紹介します。

 

「兵は勝つことを貴び、久しきを貴ばず」

 

これを訳すと、戦争は勝つことが大事であるが長期化は避けなければならない、という趣旨になります。

読みにくいので、だらだら漢文を引用することをしませんが、戦争には金がかかるので、やむをえず戦う場合にしても、長期化は絶対に避けなければならないというような話が書いてあります。

ずるずると長期戦を戦うと、たとえ勝ったとしても財政負担が大きいし、仮に敗北するともなれば破滅を迎えることになる、どっちに転んでもろくな結果にはならないということです。

要は、効率よく勝てるところで勝てばいい、とも解釈できます。

 

この話を現代の勤め人フィールドに置き換えると、終身雇用ならびに年功序列が崩壊した今、出世競争は熾烈を極めています。

苦節15年、会社のために昼夜土日問わず尽くし、やっとのことで管理職に登用、しかし翌年外資系企業により買収されたリストラなんて話はいくらでもありえます。

管理職に登用されればまだ救われますが、いくら懸命に働いても上司の一存で左遷ないし降格させられることだってあるでしょう。

日本の勤め人はガチャガチャ的な要素が強すぎるんですよね。

はい、左遷させられた僕が言うので間違いありません。 

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これからの時代、勝つには勝っても立場が不安定すぎるし、このようなフィールドに気力・体力を全投資するのは誉められた勝ち方とはいえないでしょう。

そんな勝ち方をするくらいなら 、むしろ勤め人フィールドでは余力を残して負けて、プライベートや副業などの別のフィールドで活躍する道を模索した方が賢いと思ったのです。

他にもなかなかいいことが書いてあるので、勤め人フィールドに置換して読んでみようとと思います。

 

 

 

おしまい