一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

職場の悩みに効く「課題の分離」(byアドラー心理学)

今日は社内でお偉いさんを含む大勢の前でプレゼンをする機会がありました。

結果、大失敗とまではいかないものの、準備不足が祟り「えー」「あー」が多い聞き手にとっては耳障りなスピーチとなり、加えちょっと過激な発言もしてしまい、振り返ると微妙な出来でした。

「こいつ準備してないな」「仕事ができないな」「やばい発言したな」ときっと思われたんだろうな〜と終わってから30分くらい悩んでいましたが、すぐにアドラー心理学「課題の分離」を思い出し、忘れることにしました。

 

この「課題の分離」はアドラー心理学の中心となる思考で、この思考を知ってから、極めてシンプルに物事を考えられるようになり、どうでもいいことで悩まなくなりました。

特に職場では、鬱陶しいことを言ってくる上司や、自分の言動に対して文句をつけてくる同僚など人間関係の悩みの種はたくさんあるでしょう。

しかし、この「課題の分離」を身につければ、驚くほど簡単に人間関係の悩みを解決することができます。

 

ちなみに、ホリエモンも様々な著書で『嫌われる勇気』を勧めていますが、一番ホリエイズムを体現しているのが、この「課題の分離」の考え方と言っています。

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それでは「課題の分離」とは何か、簡単に説明します。

 

「課題の分離」とは、その名のとおり「自分の課題」と「他者の課題」を分離する作業です。

誰の課題か見分ける手段はシンプルで、「この課題の最終的な責任を負うのは誰か」を考えればいいのです。

そうやって課題が分離できたら、あとは自分の課題とだけ真摯に向き合い、他者の課題には介入しないようにします。

 

このように課題の分離をし、自分の課題とだけ向き合うことができるようになると、他者の課題に頭を悩ますことがなくなります。

 

今日の僕の例でいうと、「僕のプレゼンの出来をどう思うか」は「他者の課題」であり僕にはどうすることもできません。

であれば、そのことについて悩むだけ無駄ということです。

「他人が自分のことをどう思うか」は自分の課題(=自分が最終的に責任を負うべきこと)ではそもそもないのですから。

 

こうして課題の分離をしたあと、自分の課題に対してできる唯一のことは、「自分の信じる最善の道を選ぶこと」これに尽きます。

 

今日の僕でいえば、次回同じような過ちを繰り返さないようにプレゼンの練習をするとか、さっさと切り替えて1件でも営業成績を上げるように日々の活動をがんばるとか、そういった話になるでしょう。

 

そうやって選択した自身の生き方について他者がどのような評価を下すのか。

これも他者の課題であって、僕らにはどうにもできない話です。

 

これが「課題の分離」です。

極めてシンプルでわかりやすい思考ですよね。

 

他者の課題には加入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。

 

これは、対人関係の悩みを一変させるアドラー心理学ならではの画期的な視点になります。

この思考が自然にできるようになれば、ほとんどの人間関係の悩みは解決できると思います。

 

『嫌われる勇気』は紙の本・Kindle・オーディオブックで計10回近く読んでいますが、ベストセラーとなっただけあり本当に良書です。

本ブログの読者の方には気に入る方も多いと思いますので、ぜひ手にとってみてほしいと思います。

 

 

 

おしまい