今日は『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』をご紹介。
本書は「定番ビジネス書」として様々なサイトで言及されていたものの、あいにく紙の本しか媒体がなかったため、読むのが後回しになっていたもの。
この度満を持して近所のジュンク堂で購入してきたので、感想を書きたいと思います。
本書は、経営者としてキャリアを築いてきた父親が、息子の成長の節目に書いた手紙を書籍化したものです。この本で登場する息子は、名門私立大学進学に始まり、社会人になり、結婚を考えたり、販売部長として大きな仕事をするようになり、いずれは社長に任命されます。その時々のタイミングで息子の課題や今後やるべきことを挙げてアドバイスしていくという内容になっています。
それでは、印象に残った点を引用します。
馬鹿を曝け出すよりは、黙っていて馬鹿だと思われる方がましである。
(「実社会での最初の日々」より)
沈黙は金と言います。
私は人生のこの段階で、ただ読書のおかげで、一生を10回も経験したような気がする。
他人の旅路や業績、問題解決のための頭の使い方を思い浮かべて見ることほど、実際の経験に近いものはない。
(「読書の価値」より)
読書は先人の経験を追体験できる貴重な体験です。
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自分に及ばない友人は持たない。
(「友情は手入れしよう」より)
絶えず向上していくためには、自分と同等以上の人と付き合うしか道はありません。よりよい方向に導いてくれる友人以外は断捨離していく必要があります。
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聞く価値のある批判は10%程度。
(「批判は効果的に」より)
残りの90%の批判の動機は、羨望、悪意、愚かさ、あるいはただの無作法だと。
皆さんは自分の父上から手紙をもらったことはあるでしょうか?自分はないですし、ない方が大半かと思います。他の書評では「父親の深い愛を感じた」とか「自分にもこんな父親がいたら」みたいな内容をよく目にしたのですが、父親としては少しお節介な印象を受けましたwちょっと内容が熱すぎるというかポエマーすぎるというか。「創業者から二代目社長へのアドバイス」くらいに客観的に読むのが一番腹に落ちるのではと個人的には思った次第です。
おしまい