一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

【書評】『捨てる時間術』若杉アキラ

本日も書店で見つけて購入した本をご紹介。 

昨日はちょっとだけ頭を使う本を読んだので、今日はゆるゆる系の本を読むことに。

 

 

最適な「人生のペース」が見つかる 捨てる時間術

最適な「人生のペース」が見つかる 捨てる時間術

 

タイトルからわかるように、今流行りの「断捨離」系の本です。電子書籍版がなく紙の本しか選択肢がないのが玉にキズですが、本を普段読んでいる人なら30分もあれば読了できるお手軽な本です。物や時間だけでなく、人間関係の断捨離についてもガッツリ紙面を割いているのが好印象だったため購入。

本書は、最適な「人生のペース」を見つけるために、「時間」「仕事」「人間関係」「家族」など様々なカテゴリー別に捨てるべきムダが示されています。特に、著者自身の経験から夫婦や育児にも独立した章を割いているのが特徴的です。

 

それでは、本書で共感できたポイントやフレーズを一部抜粋。 

本は全部読まない

ビジネス書や実用書は必要な部分だけを読む

 以前ご紹介した『レバレッジ・リーディング』にも「重要ポイントは本の2割」という記載がありました。自分の知っていることや興味のないことは飛ばして読むというのはビジネス書・実用書を読む基本的な読み方だと思います。

 

メールやLINEは「即レス」しない

30分から2時間に1回メール返信の時間を確保する

「即レス」するためにはその度に仕事を中断する必要がありますから、どうしても集中力が阻害されます。溜まったメールやLINEは自分のペースで返すのが一番です。元々、マッチングアプリの女子からのメッセージはランチ時にまとめて返すと非常に効率的ことにある時気が付き、それからプライベートのLINEや業務上のメールもできる限りまとめて返すことを意識しています。

 

「惰性で付き合う」のをやめる

私は、ネガティブ感情につながる人たちと、意識的に距離を置くようにしています。たとえば、苦手な人からLINEが来てもスルーします。電話にもでません。

つい数年前までは、僕も前の部署の先輩などから久々に連絡が来たら苦手な人でも返すようにしていました。ある日それが大きなストレスになっていることに気が付き、思い切って無視していると非常にスッキリしました。著者の言うとおり、距離をおいて時間が経っていくと、いずれこちらの気持ちに気づいて連絡してこなくなります。『言葉で「さよなら」を言うだけが別れではない』なんて素敵なフレーズでしょうか。

 

著者の若杉アキラ氏は今回初めて知ることになりましたが、時間ミニマリスト/週3起業家/シニア不動産コンサルタントという肩書き。いわゆるインフルエンサーというやつでしょうか。会社員時代は多忙を極めていたようだが、今は独立して週3日だけ働く日々を送っているという。うーん、羨ましい限りである。

本書の内容は自分には特段目新しいものは少なかったけれど、自己啓発本は『へぇ』ではなく『そうそう』と読むのが正しい読み方だと三田紀房『エンゼルバンク』にも書いてありました。「本を読んで『へぇ』と思う人は、新しい知識に感心するだけで、結果が出ないとすぐに次の本に手を伸ばす。一方、『そうそう』と思う人は、本の内容と自分の考え方が似ていることに自信を得て、堂々と行動できるようになる」のだと。そういった意味では自分の思考が間違っていないことが確認できる自信につながる本でもありました。

 

はじめに
Part1 「時間のムダ」を捨てれば人生が変わる
Part2 「なんとなく残業」は時間のムダ
Part3 「イヤな人間関係」は時間のムダ
Part4 「お金のムダづかい」は時間のムダ
Part5 お金と時間のムダをなくす「片づけ」
Part6 「夫婦のすれ違い」は時間のムダ
Part7 「親のための育児」は時間のムダ
おわりに

 

最適な「人生のペース」が見つかる 捨てる時間術

最適な「人生のペース」が見つかる 捨てる時間術

 

おしまい