最近、仕事中のスキマ時間で日本史を勉強している一匹狼です(日本史がひと段落したら世界史もやる予定)。
僕は文系で、高校時代は日本史も世界史も一通りやったのだが、結局大学入試は世界史で受験したため、日本史の知識の漏れや忘れが目立っていた。
ちなみに、世界史を選択したのは、世界史の方が覚えないといけない漢字が圧倒的に少ないだろうというヨコシマな理由だったが、これはかなり賢い選択だった。
使っている参考書は、以前紹介した『金谷俊一郎の決定版日本史』。
同じ著者の『「なぜ」と「流れ」がわかる本』や、大学受験の定番である実況中継シリーズ
、ナビゲーター日本史シリーズ
と違い、一冊で完結できるのが、かなりいい感じだ。
alonewolf-memorandum.hatenablog.com
ネットを見ていると、「歴史なんて学んでもムダ」と言っているような人もいるが、確実に歴史は知らないよりも知っていたほうがいい。
今日は、僕なりに歴史を学ぶメリットを整理してみたので、記事にしてみたい。
教養がある人間だと思われる
現代人にとって、歴史を勉強することは非常に重要なことである。なぜなら、いま社会で起きている様々な問題や事件は、歴史的な背景をわかっていなければ正確に理解することはできないからだ。
たとえば、なぜ朝鮮半島が南北に分かれているのか、あなたはしっかりと説明ができるだろうか。
特に年配の人間と会話する際には、意外な話の流れで歴史の話題になることが少なくない。そういうときに、一般常識レベルの知識がないとビジネスマンとしてはかなり苦しい。
逆に、歳の差があると共通の話題が少なくて大変なことも多いが、歴史をお互いに知っていれば、歴史ネタで話題を展開することができて便利である。
また、歴史トークはローカル性も高いので、地元の歴史についての話題で盛り上がれるという点で、営業マンには必須なのではないだろうか。
過去の失敗から教訓を学べる
初代ドイツ帝国の宰相ビスマルク曰く「愚者は経験に学ぶ、賢者は歴史に学ぶ」。けだし名言である。
人間は失敗した時に大きな経験や教訓を得ることは間違いない。しかし、過去の困難を先人がどうやって切り抜けて成功したかを歴史を通して事前に学んでおくことで、失敗をせずに成功する秘訣を知ることができる。
月並みな例で言うと、栄華をきわめた平家の天下も長くは続かなかったことを知っていれば、権力に任せて傲慢になった者は必ず失脚するということを学び取り、勢いが盛んな時ほど謙虚にならなければならないという戒めを得ることができる。
ちなみに、歴史に限らず、ビジネス書や自己啓発書もこういった要素が強い。すなわち、過去の偉人や成功者の人生を追体験することで、彼らの思考や価値観を知ることができるのだ。
グローバル化の時代の流れで必要
本年東京オリンピックが開かれる予定(コロナウイルスのせいでどうなることやらではあるが)で、多くの外国人が日本を訪れるようになる。もし、来日した人間と話す機会があれば、自国の神社仏閣などの建造物や日本独自の習慣について聞かれることがあるかもしれない。
そんな中、多くの日本人はこうした質問に答えることができない。すると「こいつは自分の国の歴史も知らないのか」と思われるだろう。日本人ほど自国の歴史を知らない国の人間は世界中を見渡しても稀だと言われている。
少なくともあなたがそう思われないために、しっかりと自分の国の歴史くらいは勉強しておいた方がいいのではないだろうか。
ちなみに、先日会社の飲み会で、後輩が江戸幕府ができた年も答えられずみんな「あんぐり」だった。その彼は英語が堪能で海外志向の強い後輩ではあったが、まずは自国の基本的な歴史を知らないとビジネスマンとしては愚か日本人としても話にならないだろう。
旅行が楽しくなる
旅行先の歴史を知ってるのと知らないのとでは旅行の楽しさがまったく違う。
旅行の醍醐味といえば、グルメや買い物、異国の文化や景色を楽しむなどという目的ももちろんあるだろうが、その土地の歴史に触れることができることが大きな魅力である。
お城を単なる壮大な建造物として鑑賞するのか、歴史的背景まで理解して味わうのかはまったく別物だ。そういった意味で、中学時代の修学旅行の行き先が奈良・京都だったのはまったく面白くなかった。当時の僕には、平城京・平安京文化に対する理解がほとんど欠けていたからだ。
グルメひとつとっても、京都で八つ橋が人気のお土産になっている理由、宇治で抹茶が名産の理由には、その裏に歴史があるのである。
このように、その国・地方・建造物の歴史を学んでおくことで、旅行の楽しさは間違いなくアップする。
まとめ
いかがだっただろうか。
歴史を学ぶメリットについて、思いつくものを4つほど挙げたが、単純に歴史を学ぶことは知的好奇心が満たされて楽しいと断言する。
学生の頃、歴史アレルギーになり挫折してしまった人も、ぜひもう一度歴史を学ぶことにトライしてみてほしい。
おしまい