一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

スポーツ選手も甘くなったな〜

今日は久々に時事ネタに触れたい。

news.yahoo.co.jp

 

オリンピック女子の体操で、アメリカの金メダル候補が、なんとメンタル不調で棄権したらしい。正直、考えられない。

 

大坂なおみの一件から、スポーツ選手のメンタルに関する報道や有名人のSNSの呟きが増え、それも選手の気持ちに配慮すべきと言った論調が強まっていることに私は大きな違和感を覚えている。

周囲の眼やプレッシャーにどう付き合っていくかは、オリンピックレベルのスポーツ選手なら宿命と言っていいだろう。

これは何も今に始まったわけではなく、歴代のトッププレイヤーが必ず直面し、避けて通ることのできなかった問題でもある。

自分をスポーツだけに集中させてくれるのは、その背後に、お金を出してくれる企業やスポンサー、そして世界大会では我々が払っている税金があるからこそ。

その重圧に耐えられないのであれば、残念ながらそのレベルの選手だった、とも言える。

 

トップクラスの選手たちは常に心の強さを見せていなければならないと思う。

弱音を吐けば、相手選手につけ込まれる。「アイツはメンタルが弱い」とレッテルを貼られる。試合を始まる前から劣勢に立たされる。

2020年に開催されたIOC国際アスリートフォーラムでは、五輪経験選手の3分の2が「自分のメンタルの状態を人に明かすのはタブーだと思う」と回答していたという。

これが、通常の感覚だと思う。

 

比べる世界は違うが、我々のような一介の勤め人だって、日銭を稼ぐために日々プレッシャーや重圧と闘っている。

「今日は取引をまとめないといけないプレッシャーが強いので、会社に行きません」なんて言うだろうか・・? そんなことを言えば、もう会社に来なくていいと言われるだろう(まあ、それでもクビにはなかなかならないのが日本の会社員の強みではあるのだが・・)。

にしても、億を稼ぐスポーツ選手が、何を甘いことを言っているのだと私は思うのだ。

 

「心技体」揃ってのスポーツ選手だと思うので、あらゆる環境でも力を発揮できるようなメンタルがないなら、その世界から退場するしかない、と私は思う。

極限状態で戦い、勝利を得た選手たちの姿にはやはり心を動かされるものがある。

1998年のサッカーのフランスワールドカップの最終予選や2004年のイチローの262本安打達成などを思い出すと、今でも胸が熱くなるが、その一方で近頃はスポーツ選手も甘くなったな~と思わざるを得ないのである。

 

おしまい