一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

嫌いな人こそ距離を詰める

いつもはできる限り22時頃までの勤務にしているが、今日は珍しく23時近くまで仕事をしてしまった。

多忙は言い訳にはできないのだが、ここ最近ミスが連続で出てしまい、直属の上司から詰められることが続いた。

こういう時、前職では得てして上司と距離を取ってしまい、以後なおさら相談しにくくなるという負のスパイラルに陥ることが多かったのだが、今は転職したばかりの試用期間の身ということもあり、とにかく関係が好転するように敢えて距離を詰めるように心がけている。

 

その上司はいつも最後まで職場にいることが多いのだが、今日はほぼ最後の2人になるまで残って仕事をし、鬱陶しがられながらも話しかけまくっていたところ、

 

よし、今日はもう上がって2人で飲みに行こう

と、急に荷物を片付けはじめ、高級焼肉に連れて行ってくれた。

 

別に高級焼肉である必要はなかったのだが、悪い流れを打開できたようで嬉しかった。

 

オマエ、本当にメンタル強いよなw 体力もあるしw

と思いの外、なかなかの高評価のようだった。

頭がいいとかではなく、企業戦士にはメンタルと体力が大切なのだ。

 

にしても、たとえ仕事で迷惑をかけてくる相手でも、自分に対して悪意なく近づいて来る人間に対して、人はなかなか邪険にすることはできないということがわかった。

このように、嫌いな人・苦手な人こそあえて距離を詰めることは、職場の対人戦略としてはかなり有効な手段と言える。

 

新天地は未経験業界なうえ、もともと自分自身そこまで要領のいいタイプではないので、相当な長時間勤務になっているが、幸い遅くまで残って仕事をしているという一点だけで、「一匹狼という新入社員は頑張っている」という謎のコンセンサスを得られつつある。

しかも、常に余裕なさそうにフロア内を歩き回っていることで、「あの人は常に全力投球」と好印象を持ってもらっているようだ。

日本人はどこに行ってもこういう人種ばかりなので、どれだけ生産性が高くても、8時間勤務で120の結果を出せる人<<12時間勤務で100の結果を出せる人という評価になるのだと思う。

要は、がんばっている風に見えるか否かが大切なのだ。

まさに、飲みに行った上司が上記のような発言をされていたので、間違いない。

 

まあ、こういう風潮は私のような仕事があまりできないタイプの人間にはありがたい話なのだけど、これではいつまで経っても優秀な社員は育たないし、定着しないだろうなあと思う。自分はこのままの調子で点数を稼ぎながらがんばっていきます。

 

おしまい