一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

「考える時間」を取るために

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「もっと考えてから相談して」「何を言っているかわからないからもう少し整理して」こんなことを言われることがアラフォーの今になっても少なくない。思考力不足、ひいては仕事ができないと思われてしまう瞬間である。

ただ、こうしたことを常に言われているわけではなく、言われる頻度が圧倒的に増えるのが「忙しい時」である。

 

自分を含め、多くの人間を見ていると、前職のJTCでも現職でも思考力がないのではなく、純粋に考える時間がない。言い換えると、それらは能力的な問題ではなく、時間的な問題が制約になっているということである。

逆に、すぐに能力を伸ばすことは難しいが、時間を作ることは工夫次第でいつでもできると考えることも可能だ。

 

1~2か月前にも似たような趣旨のことを書いたのだが、仕事を「考える時間」と「作業する時間」とに分け、前者を意図的に確保することが何より大切だと近頃痛感している。

われわれは、得てして作業を先に取り組んでしまいがちである。

作業はその場その場で進捗する。たとえばメールを一通送ればその瞬間で小さな達成感や安心感を感じることができる。

また、クライアントからの問い合わせやインシデント対応といった外部要因により、緊急で取り掛かるべき作業が降りかかってくることもある。

 

一方で、考える仕事というものは、ごく一部の天才でもない限り、一瞬で答えを導き出すことはできない。

達成感・安心感を味わうまでの時間的見通しも立たないうえ、作業に比べると緊急性も少ないと言う場合が少なくないのだ。

 

では、限られた時間の中で考える時間を確保するにはどうしたらいいかというと、日々の作業を徹底的に効率化すること、これに尽きよう。

日次の定型的なルーティン、メールを打つ作業、資料を作る作業など、そこに思考が介在しない作業時間をいかに減らすかがキモになってくる。

 

思うに、コンサルティングファームの社員があそこまで効率化にこだわるのは、単に忙しいだけでなく思考時間の確保にほかならないのではないかと想像する。

私自身、すぐに取り掛かれるものとしては、タイピング速度と文字を目で追うスピードを上げたり、資料や文章の見直しスピードを上げるくらいしか思い浮かばないのだが、こういったことを意識するかしないかだけでもだいぶ時間の使い方が変わってくると思うので、常に「考える時間」を取ることを意識したいと思う。

 

おしまい