僕たちサラリーマンが残酷な法則の下、働かされていることについて、前回そして前々回に言及した。
alonewolf-memorandum.hatenablog.com
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簡単に言うと、われわれサラリーマンは明日も会社にせっせと働きに出るための必要経費しか会社から給与としてもらっていないので、いつまで経っても豊かになれないという理屈である。(給与-必要経費=0)
しかし、これではあまりに救いようのない話である。
そこで小暮太一先生は、ある解決方法を説いている。
シンプルな話であるが、「必要経費」を削ることで利益を生み出せばよいという方法である。
原則、われわれサラリーマンは必要経費分しか給与を得ていないので、給与-必要経費(肉体的・時間的労力・精神的ストレスの回復)=0 となるようになっている。
しかしながら、必要経費を抑えることで「利益」を生じさせることができるという。
※小暮先生は給与を「年収」、利益を「自己内利益」という用語で説明されている
具体的には、社会平均より(自分が従事したら)かかるコストが低い仕事を選ぶということである。
給与は社会平均で決まっていることはお伝えしたとおりだ。
であれば、社会平均的にはこれくらい疲労回復に必要だろうと想定し、会社から支払われている給与に対し、自分は疲労回復にそこまでの経費はかからないといえる仕事を選ぶことが大切ということだ。
ちょっと回りくどくてわかりにくいだろうか。
例えば、営業の仕事にストレス解消のための営業手当がついているとする。
だが、人と接するのが好きで、断られるのもお手の物。営業にまったくストレスを感じない人であれば、ストレス解消のための飲食費を抑えられるだろう。
非常に厳しい肉体労働であれば、週に1回のマッサージ代金が含まれているかもしれない。
だが、鍛え上げられた強靭な肉体により、そんなものは不要ということになれば、その分の経費が浮く。
そんな仕事を選ぶことで、必要経費を抑えることができ、ここで初めて利益が生じる。
逆に、支払われている給与に対し、疲労回復の経費が足りない場合もある。
あまりの激務で、土日は一日じゅう寝て過ごしても体力が回復しきれいケース。
日々の精神的なストレスがあまりに強いため、その解消のため外食や高級品に散財してしまうケース、などである。
この場合、利益はマイナスとなるので、一刻も早く転職しないと一向に利益が出る日は来ないというものだ。(ちょっと極端にも思えるけど、理論的にはそういうことになる)
さて、全3回のまとめ。
われわれサラリーマンは「昇給すれば今の生活が楽になるだろう」とよく考える。
しかし、資本主義経済をひも解くと、少なくとも今の日本企業で働く多くの労働者にこの考えは当てはまらないということがわかる。
つまり、
昇給に依存するのではなく、必要経費を下げる
これがサラリーマンが幸福になる鍵になるということだ。
給与-必要経費(肉体的・時間的労力・精神的ストレスの回復)=利益
この必要経費の極小化がわれわれが豊かになる唯一の方法なのである。
サラリーマンの生き方を改めて見つめなおせる本ということで、全3回、小暮太一先生の「超入門 資本論」の紹介をさせてもらいました。
また、次回以降はナンパとかモテに関することを書いていきたいと思う。
今日はこの辺で。