ビジネス書を出版するような人の多くは 、規模の大小こそあれ、セミナーや講演会を開いていたり、最近ではオンラインサロンの類を主催していることも多い。
ただ、僕は断然そういったものに参加するより、その著者が書いた本を読むことをオススメする。
以前にも記事にしたので繰り返しになるが、読書は控えめに言っても最高の投資であると思う。
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何かの知識を得るため、または著者の考え方を知るだけなら、その人の著書を1冊読んだほうが、多くの場合費用対効果は高くなる。
まず、得られる情報量は、一冊のビジネス本を取材を元にライターが書き起こして作る場合、一般的に6~8時間程度の取材を行うことが多いと聞いたことがある。
セミナーであれば大体2~3時間で完結するものが多い。
情報量では、書籍に軍配が上がる。
次に、価格だが、ビジネス書はだいたい1冊1,500円程度で購入することができる。
最近はKindleであれば1,000円~1,200円で手に入れられることも多い。
一方、セミナーとなれば、数時間で5,000円~、有名人ともなれば数万することも少なくない。
こちらも完全に書籍に軍配が上がるのだ。
資料の質を考えても、セミナーの場合、パワーポイントのスライドショーを印刷したようなものであったり、簡単なレジュメであったり、書籍に比べ内容の薄いケースが多い。
書籍であれば簡単に修正が効かないため、質も担保されていると言える。
さらに、セミナーに参加するとなると、時間も場所も拘束されてしまう。
書籍なら、好きな時に好きな場所で読むことができ、読み終わっても保管しておけば同じクオリティの内容で見直すことができる。
ホリエモンも著書『属さない勇気』で同趣旨の発言をしている。
「考えや思想を知りたいのなら、著者やメルマガを読めばいい。講演会で話す内容はすべて同じだ。本に書いてあることを、わざわざ聞きに来る必要はないだろう」
ライブ体験は表層的な影響のみで、著書やメルマガの方が本質的な影響を与えるとまで言っている。
属さない勇気: まんがでわかる「ウシジマくん×ホリエモン」生き方改革
この発想は誰かに教えてもらったというよりは、大学受験の時に予備校に行くなら参考書を買ってきて自分で読んだ方がいいという気づきが原点である。
一匹狼は予備校に行かずに大学に合格している。
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大手予備校の体験授業に行き、なんだか違うなぁと思い通うのをやめたのだ。
講師の話がイマイチなのに加え、テキストが読みにくい。
予備校のテキストは白黒印刷で、自分でマーカーを入れたり書き込んだりしないと完成しない。
一方、参考書を見ると二色刷りないしカラーのものがほとんどで、かつ重要部分が色付けしてあったり太字になっていた。
要は、予備校のテキストに手を加えた最終完成版が参考書ということに気づいてしまったのである。
人気講師の講義は常に定員に達してしまって受講できないようだが、そんなことしなくても本屋に行けば彼ら彼女らの講義のライブ本を安価で入手することができる。
まあ、たしかに自分で手を動かすことで覚えるということはあるのだろうが、いかんせん自分の字があまり綺麗ではなく、書き込みをすることでゲンナリすることも多かったので、出来上がっている参考書を何周も読み込むということが非常に自分に合っていることに気がついたのである。
なんにせよ、本は高品質・低価格な自己投資商品ということで、怪しげなセミナーに手を出さず、本を読もうという話です。
おしまい