今日は昔の回想とともに、友達というものについて考えてみたい。
はじめに、僕は大人になるまで「友達」とまともに呼べる人間に出会えた記憶がない。
このことは昔ブログにも書いた。
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こう聞いて、
「一匹狼はかわいそうなやつだ」
と考える方は、きっとこのブログに書いてある多くのことに違和感・ときに嫌悪感を感じるだろうし、理解もいただけないだろう。
「わかる!俺もだ!」
と考える人は仲良くなれそうであるが、あなたはとても変わった人である。
きっといい意味で。
さて、もちろん幼少期に一緒に遊んだりする同級生がいなかったわけではないが、それは「ひょっとして一匹狼には友達がいないのではないか?」と周りから思われるのが嫌だったので付き合っていたというのが正直なところで、「僕はこんなことをしていて楽しいんだろうか?」と自分を騙しながら行動することが多かった。
実際、家でゲームをしていたり、母親と話している時の方が楽しかった。
(小学生までは僕が社会不適合者なのではないかと両親は本気で心配していたようだ)
授業中じっと座っていることができず、当然まったく教師の話を聞かず、休み時間にケガをしたり物を壊したりよくしていたので、親が呼び出されることもしばしばであった。
こういった意味では実際に、というかすでに社会不適合者だったのだけれど、母はそのことで僕のことを咎めたことは一度もなく、自由にさせてくれたので感謝している。
(母が怒らなかったのはテストの点数はほぼ100点だったからかもしれない、正直あのレベルの内容で間違える方が難しい)
こうして性格的に誰とも馴染めなかったのだが、自分で言うのもなんだがスポーツは割と万能だったため、スポーツ少年団という学校とは別の入れ物を通じて、放課後や土日に同世代の子供たちと触れ合う機会に恵まれた。
ここではスポーツの習熟度でヒエラルキーが決まるため、僕のような人間が村八分にされることもなく、それなりに快適に過ごすことができた。
僕が今でも社交性の仮面をかぶることができるのは、こうした経験があったからこそであろう。
その後も、中学・高校と進級しても友人関係に対して、ある種の疑問・虚しさは無くなることがなく、今でも当時を思い出すと陰鬱な気分に襲われる。
しかし、大学に入ると、一気に人間関係の悩みから解放されることとなった。
サークルに出入りせず、クラスメイトとも深い付き合いをしなければ、一日中一人でいられるのである。
当時付き合っていた彼女に
「大学って一人で昼飯食べたり、図書館にこもってても何も言われないから最高だね!」
と目をキラキラさせて語った際に、「変な人」と言われたことがある。
(それでも僕のことを好きだと言ったのでこの女の子も相当な変わり者である)
その後、今に至るまで友達がいないことによる不利益は一度も受けた記憶がない。
客観的に見たら不利益を受けていた状況があったのかもしれないが、僕がそれを不利益だと感じていないのだから、まったく問題がない。
大人になるまで、友達がいないことがある種のコンプレックスだったのであるが、無理して友達を作る必要がないと気付くまでに相当の年月がかかってしまった。
日本では、たまたま入った学校で (私立でなければたまたまその地域に住んでいるというだけでそれは決まる)、たまたまクラスで一緒になった子供としか友だちになれない。
大学や就職で地方から都会に出て行ったり (あるいは都会から地方に行ったり)すると、そのたびに友だちの数は減っていく。
そうやってだんだん友だちが少なくなって 、最後まで残った最後の1人か2人が親友と呼ばれるという。
僕はそうしたプロセスでは親友と呼べる人間は作れなかったけど、僕にナンパを伝授してくれたトムという男は間違いなく親友だ(少なくとも僕はそう思っている)。
トムという男:男には人生のメンターが必要という話
彼は女好きで、仕事が嫌いで、一人の時間が大好きで、群れるのが嫌いで、僕と性格がそっくりだ。
橘玲氏曰く、自分と似ている性格でなければ友達にはなれないと言っているが、まさしくその通りである。
なぁ一匹狼、友達ってのは無理して作るもんじゃないんだよ、こうしていつのまにか近くにいるのが友達なんだよ。
彼と付き合って数年後、二人でストナンして坊主だった後に新橋の汚い居酒屋で泥酔状態の彼が言った言葉である。
そうだ、友達というのは自動的にできるものなんだ。
僕がずーっと人生で違和感を感じていたのは、無理やり友達のフリをしようとしていたことだ。
最後にこの記事を読んで共感を覚えた方へ伝えたい。
・友達がいなくても仕事に支障はない(金は稼げる)
・友達がいなくても女にモテる(努力次第)
安心して大丈夫だ。
金が稼げて女に困らなければ、無理して友達を作る必要なんてなくないだろうか?
友達は知らないうちにできるときはできるし、できるまでは本と友達でいればいい。
歴史に名の残すような偉人があなたの話し相手をしてくれるから。
おしまい