一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

男には人生のメンターが必要という話

「男には人生のメンターが必要だ」

 

これは僕の持論である。

メンターとは、仕事上(または人生)の指導者、助言者のことである。

 

 

今日は男の成長について語る。

 

 

一部のとんでもない天才を除いて、仕事にしろ、女性関係にしろ、最初からすべて上手くやれる人間はいないだろう。

本で学ぶのもいいが、やはり生身の人間から学ぶのが早い。

 

要するに、身近にいる「仕事ができて女にモテる男」を参考にすればよいのである。

 

身近な男をメンターにし、真似ていくというのは、特にモテという観点からすると非常に効率のよい近道である。

 

 

例えば、有名なナンパ本の著者たちも口を揃えてこのことを言っている。

僕が読んだ本の一部を紹介してみよう。

 

 

ナンパ師必読書の「ザ・ゲーム」では、スタイルという背が低くガリガリで髪の薄い著者がミステリーという男のナンパワークショップに申し込むところから物語が始まる。

そこで、様々な恋愛のテクニックを学び、超一流ナンパ師に生まれ変わっていくのだ。

この本の大ヒットにより、ルーティンというものが流行した。

※ルーティン・・・あらかじめ用意している、よく使用する汎用的なテクニックのこと

 

 

また、日本版「ザ・ゲーム」とも言われ、恋愛工学生のバイブルと言われている「僕は愛を証明しようと思う」でも、非モテの主人公の弁理士、渡辺が取引先のモテ男永沢さんと実際街にナンパに繰り出しながら、恋愛テクニックを学んでモテモテのヤリチ○になっていくというストーリーになっている。

 

 

さらに、現在ナンパ塾を経営されておる草加大介さんも、著書の「口説きの技術」でたまたま働いていた古着屋のお客さんに人生で出会った中で一番モテる男がやってきて、その人から恋愛について学び人生が激変したと書かれている。

 

 

このように、身近にいるモテ男をモデルにして、それを真似ていくということことで手っ取り早くモテる男に近づくことができるのである。(2冊目はフィクションだけどw)

 

また、おそらく見つけたその身近なモテる男性はモテる男に必要な様々な素養を身につけているはずだ。それらについて、体系的に知りたければ、過去のエントリを見てほしい。

 

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さて、少し僕の話をしよう。

 

銀座の300という立飲みバーで、ナンパライフをスタートさせ、初回から女の子の電話番号をゲットすることができた。

 

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ビギナーズラックだったかもしれないが、最初の一声かけ目の女の子から番号をゲットすることができた。

この時一緒にナンパデビューしたKとはそれからも時間の合うときにナンパに行くつもりだった。

 

 

一方、ちょうどこの頃、僕のその後の人生を変える人と出会うことになる。

 

 

 

その人の名はトム。

 

 

僕と同じ会社の5つほど上の先輩である。

トムは、何があったか詳しくは知らないが、前の部署から半ば左遷されるような形で僕のいる部署に異動してきた。

 

トムは僕の横の席に座ることに決まり、僕は彼に部署の仕事を教えるよう命じられた。

 

 

赴任当日。

 

彼の見た目。

身長は170センチ程度で、小太り。

ブサイクではないが、イケメンとは言い難い顔立ちだ。

一方、短髪で髪をアップにしていて、清潔感が漂う男だった。

また、スリーピースのスーツにギラギラと輝くカフスをつけており、見るからにチャラそうなオーラを放っていた。

 

 

チャラい男は好きではなかった。

まだ僕が地味な男であったから。 

 

 

でも、僕はすぐにトムが好きになった。

 

まず、なんと言っても笑顔がとても爽やかなのである。

そして、とても謙虚で誰にでも優しい。

彼が僕にないものをたくさん持っていることはすぐわかった。

  

たしかに、仕事を教えていると、仕事の効率や覚えはいいとは言えないのだが、どんなミスをしても、謝って許してもらえるタイプだった。

 

何時間上司に詰められても、最後に

「ご指導ありがとうございます」

と言える器が彼にはあった。

 

そして、その数分後には、牛丼の大盛りを「うまい!」と言いながら胃に流し込めるメンタルの強さがあった。

 

この頃、僕は仕事にも慣れてきて、割と先輩にも正論を振りかざして、生意気だと言われることが多かった。

そんなこともあり、彼からは学ぶことが非常に多かった。

 

トムは毎日僕をランチに誘ってくれた。

 

毎日いろいろ話を聞いていると、どうやらこのトムという人、むちゃくちゃモテるようだ。

 

実際、「俺は日本一モテるフツメンだよ」が口癖だった。

 

彼女も数人いて、とっかえひっかえセック○に困らない生活をしているようだ。

 

こんなトムと話すのが毎日の楽しみになっていた。

 

 

 

ある金曜の夜、僕らはいつものように遅くまで残業をしていた。

花金なんてものは入社以来まったく楽しめておらず、金曜の夜は毎週ストレスが最高潮に達していた。

 

そんな中、彼から一通の社内メールが届いた。

 

「一匹狼、ナンパ行かない?」

 

二つ返事で「行きます!」と回答した。

 

既に時刻は23時を過ぎていた。

「この時間からならクラブだよ。六本木に行くぞ」

と彼は言った。

 

僕らはタクシーで六本木に向かった。