一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

【書評】PUAのバイブル『ザ・ゲーム』

本日満を持してご紹介するのは、数々のPUA(ナンパ師)のバイブルとなっている『ザ・ゲーム』。

 

ザ・ゲーム フェニックスシリーズ

ザ・ゲーム フェニックスシリーズ

 

僕がこの本を知ったきっかけは、本書の新版発売当時、ナンパ界隈で有名だった公家シンジ師や高石宏輔氏がTwitterやブログでゴリ押ししていたから。

 

公家シンジ氏のブログ:公家シンジ

 

 

本書の印象は、とにかく長いということ(660ページ笑)。その理由は、本書は物語形式で展開され、そのストーリーの中で各ナンパテクニックが紹介されるという形だからである。こういった特徴から、好き嫌いは分かれると思う。日本版『ザ・ゲーム』と言われていると『ぼくは愛を証明しようと思う。 』と同じ体裁だ。本書発売(2012年)当時は海外のPUAのテクニックを紹介する本が少なかったこともあり、かなり売れたようだが、『確実に女をオトす技術』もしくは数年後に発売された『口説きの経典』『抱けるナンパ術』はナンパマニュアル的な構成になっているので、こちらを読んでも同じようなテクニックを知ることができる。

 

本書の物語は、著者のニール・ストラウス(=スタイル)が、『レイガイド』(日本訳『確実に女をオトす技術』)およびネット掲示板に出会い、PUAの中でも腕が立つと有名な「ミステリー」の主催するナンパワークショップに参加するところから始まる。同じくミステリーのもとに集まった男たちとともに、ひとつ屋根の下で生活をしながら、PUAの一大コミュニティを作り上げていく。冒頭で明示されているとおり、そのコミュニティは崩壊していくのだが…。

なお、本書は複数のナンパ師のテクニックを紹介している関係上、合うものと合わないものとがあるだろう。ミステリーが多用する手品は、日本のストリートやクラブでやるのは難しいと思うし、本書のナンパテクニックの根幹の一つである「ネグ」は、日本の文化でどこまで通用するか、今ひとつ疑問はあるところ。

 

 

それでは、本書のナンパTIPSを少しだけご紹介。 

 

ネグは、ちやほやするのともコケにするのとも違う。その中間にあたる行為だ。偶然失礼を働いてしまったり、皮肉っぽく褒めたりするような、そんな感じだ。ネグの目的は、彼女に関心がないことを表現しながら、彼女の自信を失わせることにある。例えば、歯に口紅がついていることを教えてあげたり、彼女がしゃべり終えたあとにガムを差し出したりと、そういうことだ。

前述の「ネグ」について。日本では相手を選んでやらないと逆効果になりそう。

 

IOI(indication of interest)というのは、興味を示すサインのことだ。例えば名前を聞かれたとするだろ?それもIOIの一つ。独身かどうか聞かれたら、それもIOI。もしお前が女の手を握って、女もそれを握り返してきたら、それもIOI。そしてIOIを三つ確認したら、そこでフェイズシフトだ。いちいち考えるほどのことでもない。コンピュータプログラムみたいなもんさ

 IOIを3つ確認できてからセック◯に誘えという話の元ネタですね。

 

 

著者のニール・ストラウスはライターという経歴もあり、物語自体は非常に読みやすく読者を飽きさせない。アメリカのナンパコミュニティを知るドキュメンタリー本として読むには最高に面白い一冊かと。

ということで、一介のナンパ師・恋愛プレイヤーとしてはオススメせざるを得ない一冊です。買うべし!

 

ザ・ゲーム フェニックスシリーズ

ザ・ゲーム フェニックスシリーズ

 

 

おしまい