一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

記録を調べる重要性

今日も引き続き、『道は開ける』から「悩みの習慣を早期に断つ方法」をご紹介していく。

 

本章では、D・カーネギーが幼少の頃のエピソードが掲載されている。彼は幼い頃、とても心配性だったという。

死んで埋められる時にまだ生きているのではないかという不安に泣きじゃくるところから始まり(笑)、雷鳴がとどろくと、雷に打たれて死にはしないかと震え上がり(まあわかる)、不景気に見舞われると、今に飢えで苦しむのではないかと気に病んだ(いつの時代や)。そして、死んだら、地獄へ落ちるかもしれないとおびえた(笑)。年上の知り合いの少年が自分の耳を切り落としはしないかと恐れたり(ヤバい)、帽子をとって挨拶すると、女の子に笑われはしまいかと悩んだなどなど強烈なエピソードが並ぶ。

しかし、月日が経つにつれ、彼は悩んでいたことの99%は起こらないことを知った。そのカギを握ったのが「記録を調べること」であった。

一年間に落雷で死ぬ人は、国民安全会議の報告によれば、35万人に1人にすぎないことがわかった。生きているうちに埋められるかもしれないという不安は、いっそう馬鹿げたもので、死体の防腐保存の習慣がなかった昔でさえ、生き埋めになった人間は、1,000万人に1人の割合でしかなかった。

まず記録を調べて、頭を痛めている問題にどれだけの根拠があるかを検討することが重要ということだ。

 

僕はかつて、飛行機に乗るのが大の苦手だった。 そもそも両親が飛行機に乗れないので、教育上「飛行機は危ない」という洗脳を受けてきたからというのが主な理由だ。

しかし、この本を読んでから、飛行機事故に遭う確率を調べると、自分の悩みが実際に起きる可能性は天文学的に低いことがわかった。ちなみに、米国の国家安全運輸委員会(NTSB)の調査によると、飛行機に乗った時に墜落する確率は0.0009%だそうである。100万回あたり9回しか墜落しないのだ。

ちなみに、一説に拠ると人が一生のうちに交通事故に遭う確率は、約35.8%だそうだ。飛行機に乗る時の心配よりも、よほど日々の自動車の運転に注意をしたほうがよさそうである。 

 

話はそれるが、16~49歳の女性が人工妊娠中絶を経験している確率は1/6、デキ婚率は1/4、よく言われるが日本人が一生にがんに罹患する確率は1/2である。

 

それでは、悩みの習慣を早期に断つための3つ目の鉄則を示そう。

  

悩みの習慣を早期に断つ方法③
<多くの悩みを閉め出すには>
◉「記録を調べてみよう」。そして、こう自問するのだ。「平均値の法則によると、不安の種になっている事柄が実際に起こる確率はどのくらいだろうか?」
 
道は開ける 新装版

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 おしまい